新型コロナウィルスの感染拡大が深刻だったスペインですが、7月から外国人観光客の受け入れを正式に再開する見通しとなりました。
スペインのサンチェス首相は5月23日の記者会見で、「すべての観光業は活動を再開するための準備を進めてほしい」と述べています。
スペインでは夏の観光シーズンに向けて主要産業である観光業をどうにか復活させたい思惑が強く、その背景には市民からの経済活動の早期回復を求める強い声があるようです。
では、本当にスペインが観光客の受け入れを再開して問題ないのか、現在の新型コロナウィルスの感染者数などを整理してみたいと思います。
スペインの新型コロナウィルス感染者数
出典:外務省公式HP
上記の外務省発表のデータによるとスペインの感染者数は世界で4番目で約26万人となっています。
新規感染者数はピークを過ぎているとはいえ、4位のスペインが外国人観光客の受け入れを再開するのは驚く方も多いかもしれません。
スペインでは3月末時点では1日の新規感染者数が9000人を超えていましたが、直近では1日500人以下となってきていることから段階的な規制緩和がされてきました。
現在、ホテルやレストランの利用など条件付きで営業が再開されている施設もあります。
サッカーの1部リーグ(リーガエスパニョーラ)は6月に再開
外国人観光客の受け入れの再開時期よりも早い6月8日にサッカーの1部リーグ(リーガエスパニョーラ)を再開する計画が明らかになっています。
リーガエスパニョーラのハビエル・テバス会長は6月12日頃から復帰を目指していましたが、ペドロ・サンチェス首相が6月8日から同リーグの再開を許可する形となりました。
スペインのリーガエスパニョーラには日本人のサッカー選手も複数在籍しており、特に近年は18歳でリーガデビューを果たした「久保建英」選手が注目の的になっています。
他にも日本代表経験のある香川選手や乾選手、柴咲選手、岡崎選手などが現在リーガエスパニョーラに所属しています。
まとめ
サッカーなどのスポーツに関しては日本のプロ野球や競馬などと同様に無観客で実施するのはそこまでリスクは高くないかもしれません。
しかし、海外からの観光客を全面的に受け入れることになった場合は第2波や第3波のリスクは非常に高いといえるでしょう。
おそらく、日本よりもスペインの方がより国民が経済的打撃を耐えられない割合が高いのではないでしょうか?
日本も緊急事態宣言が解除されましたが、この数か月で経済的には大きなダメージを受けていますし、解除されたとしても観光業などを中心にこれからも厳しい局面が続きます。
政府も政治決定が難しい状況ですが、上手くバランスをとって感染防止と経済回復の舵取りをやってほしいです。