新型コロナウィルスの感染拡大の影響により、2020年の東京オリンピックの開催が危うい状況になっています。
各国政府や各国のスポーツ連盟などが今回の新型コロナウィルスの状況を考慮して「1年延期するべきだ」と言及している場合も多いようです。
一つの例としてはアメリカの水泳連盟が3月20日にアメリカのオリンピック・パラリンピック委員会に対して1年延期するように正式に書類を送っています。
また、オリンピックに出場予定の各国のスポーツ選手の事前合宿や交流イベントなどが相次いで中止・延期となっています。
IOC(国際オリンピック委員会)の意見は?
現時点ではIOCのバッハ会長は東京オリンピックの開催をするかどうかの判断について下記のように述べています。
現在の状況をみると、IOCや日本政府は東京オリンピックの開催はできれば予定通りに行いたいという意思が強そうにも思えます。
ですが、現実的に世界中から選手や観客が来日することを考えると予定通り2020年の夏に開催することは非常に厳しい状況でしょう。
無理やり開催したとしても、参加を辞退する国や選手も出てくるでしょうし、各国が入国制限などを強化している中で新型コロナウィルス感染を拡大してしまうようなことがあれば日本政府自体の信頼も激落ちです。
季節が温かくなり世界的に新型コロナウィルスの感染が収束してくれば状況は変わるかもしれませんが、期限を考えてもかなり厳しいと思います。
現在も毎日のように世界中で新型コロナウィルス感染者数と死者数が増え続けていますのでそれを下記で数値としてまとめます。
新型コロナウィルスの感染者数と死者数(2020年3月21日現在)
各国政府の発表によると新型コロナウィルスの感染者数は下記の通りです。
感染者数と死者数が多い順に並べています。
新型コロナウィルスの感染者数
・中国81,008人
・イタリア47,021人
・スペイン19,980人
・イラン19,644人
・アメリカ15,219人
・ドイツ13,957人
・フランス12,612人
ここ最近イタリア含めヨーロッパ諸国の感染者数の急増が目立ちます。
新型コロナウィルスの死者数
・イタリア4,032人
・中国3,255人
・イラン1,433人
・スペイン1,002人
・フランス450人
・アメリカ201人
死者数は中国を超えてイタリアが最も多くなる事態となってしまいました。
まとめ
2020年の東京オリンピックまであまり時間がない中、開催するのか延期するのか早めに決定される必要があります。
選手の準備などもそうですが、実際に開催となると観客のチケットや宿泊先、航空券などの手配も必要になりますし、各国の入国規制などとも大きく関わってきます。
恐らく、4月か5月にはどういった方針になるか公式で発表があるとは思います。
日本国内でも地方から東京へ出向く予定だった方は最新情報をチェックしてスケジュールを事前に調整するように心がけましょう。