『Go To Eatキャンペーン』が2020年10月からスタートしましたが、すでに政策に穴があると問題になっています。
焼き鳥居酒屋チェーンの鳥貴族の件ですでにニュースになりましたが、キャンペーンの仕組みを利用して儲けようとする人が続出しました。
そんな批判も受けて加藤勝信官房長官が政策の見直しを図っているという発表をしました。
『Go To Eatキャンペーン』の錬金術とはそもそも何?
キャンペーンを利用すれば、1人あたりランチで500円、ディナーで1000円分のポイントが還元されます。
ポイントはホットペッパーグルメやぐるなびなどのレストラン予約サイトを通して還元されますが、今回のキャンペーンでは飲食代金の下限が決まっていなかったのが問題になっています。
例えば、鳥貴族で夜に1人300円の注文をしてお会計をして帰るとすると、300円しか払っていないのに1000円分のポイントが得られることになります。
このポイントは現金に換えられるわけではないですが、差額が700円あり次回の飲食に使えます。
このようにして、700円分のポイントを無限ループで蓄積していけば最終的には大きなポイントを得られるというわけです。
『Go To Eatキャンペーン』の錬金術終了。低額飲食は対象外に?
錬金術問題を受け加藤勝信官房長官は会見で「昼食500円、夕食1千円未満の金額で飲食した場合にポイントを付与しない方向で対応策の詳細を検討していると聞いている」と語りました。
今後、どうなるかは明確に確定したわけではないですが、批判を受け政策の変更が余儀なくされるかもしれませんね。
錬金術の問題点。当初担当者は容認していた?
そもそも、この錬金術に関しては当初政府も認識していたそうです。
認識していてこのような状況になると予想できていたにも関わらず、当初は「違法ではなく、理論上はありえることですし、問題ありません。食事券、ポイント付与によって、お店に足を運んでもらう需要喚起につながればと考えています。」などと担当者は回答していました。
お店側からすると、ホットペッパーグルメやぐるなびなどのレストラン予約サイトから送客された人数に対して固定の手数料が発生してしまうため、300円の食事だけで帰る客が続出すると、300円の売上があっても200円の手数料で手元に100円しか残らない・・・みたいなことが起きてしまうそうです。
また、客単価の低下などに繋がり全体的にみても経営的に̠マイナスに働きます。
『Go To Eatキャンペーン』は赤ちゃんや子供はカウントされる?
現在は飲食代金を問わず1人あたり500円もしくは1000円の還元が受けられていますが、飲食代金の下限が決まってしまった場合、それは1人単位なのか、家族単位(会計単位)なのかによって状況が大きく変わります。
例えば、私たち家族のように夫婦2人と子供(赤ちゃん)1人の場合、外食しても子供は1品頼まずに、親の料理を少しわける程度というのは良くある光景だと思います。
仮に低額飲食がキャンペーンの対象外になると、赤ちゃんも1人1000円以上の注文をしなければキャンペーンの対象外になってしまうのでしょうか?
赤ちゃん連れ・子連れのシミュレーション
①ディナー時間に父親1500円、母親1500円、子供0円
⇒子供は0円だが3人の合計が3000円以上なので3000円分のポイントが還元?それとも子供の注文が0円なので対象外となり還元は0?
②ディナー時間に父親1500円、母親1000円、子供0円
⇒子供は0円だが3人の合計が3000円未満なので対象外となりポイント還元は0?
③ディナー時間に父親1000円、母親1000円、子供1000円
⇒1人あたり1000円以上なので3000円分のポイントが還元!
これまでは他の方の体験談などをみていると、子供が注文してもしなくても人数あたり1000円分のポイントが還元されていたようです。(夫婦2人と子供3人なら5000円分のポイントが還元)
ですので、赤ちゃんや小さい子供がいる家庭では注文する金額の割には還元されるポイントが多くなってお得になるケースもあったはずです。
しかし、今回の騒動により、このような家族で食事に行く場合もポイント還元の対象外になってしまうのではないか?と疑問に思っています。
仮に①と②のケースがポイント還元0だとすると、正直子連れの場合はかなり使いづらい制度になりますね~
まとめ
『Go To Eatキャンペーン』の下限金額がいつ修正されるかはまだ不明です。
今後、錬金術のような行いをなくすための変更ですが、実際はそういう行為をやっていた人はほんのわずかだと思います。
本当に困っている人が救われるしっかりした制度になっていけば良いですね。
情報が分かり次第、記事を更新していきます。