世界には196ヶ国(海外領土や自治領などの地域も含めると249)あると言われていますが、その中でひとり親世帯の割合が高い国のランキングをご紹介します。
ランキングを見る前にまずは世界でひとり親世帯の割合が高い国トップ10を予想してみてください!
日本においては近年、離婚率の上昇などに伴いひとり親世帯が増えていていると言われています。
ひとり親世帯では所得が少なく生活苦に陥っているケースも多いですが、日本は世界と比較してどれくらいひとり親世帯が多いのでしょうか?
世界でひとり親世帯の割合が高い国トップ10
ランキング | 国名 | 割合(%) |
1位 | ラトビア | 27.80 |
2位 | リトアニア | 26.90 |
3位 | アメリカ | 26.60 |
4位 | ベルギー | 24.90 |
5位 | フランス | 22.50 |
6位 | マルタ | 21.80 |
7位 | イギリス | 21.60 |
8位 | アイルランド | 21.20 |
9位 | ハンガリー | 20.80 |
10位 | スウェーデン | 20.70 |
出典1:OECD(Organisation for Economic Co-operation and Development )
出典2:GLOBAL NOTE
(※2018年データ)
世界でひとり親世帯の割合が高い国1位はラトビアです。
ラトビアはヨーロッパのバルト三国のうちの一か国ですが、日本人にはあまり馴染みがない国だと思います。
ラトビアはヨーロッパの中では日本人にとっても移住しやすく永住権を狙いたい方にはおすすめの国の一つです。
ラトビアに住むメリットやデメリット等は別の記事でも紹介していますので気になる方はぜひ一度チェックしてみてください。
ラトビアについて詳しく知りたい方はこちら↓
上位の国は発展途上国が中心
ひとり親世帯の割合が高い国2位~10位の国をみてみると、ヨーロッパの国が多くランクインしています。
トップ10のうちアメリカを除く9ヶ国がヨーロッパの国です。
実はトップ10だけでなく20位までの国をみてもヨーロッパ諸国が多いことがわかります。
ひとり親世帯の割合が高い国11位~20位
11位:デンマーク
12位:ポルトガル
13位:ノルウェー
14位:カナダ
15位:アイスランド
16位:スペイン
17位:ブルガリア
18位:ドイツ
19位:イタリア
20位:エストニア
11位~20位までの国のうちカナダ以外の9ヶ国がヨーロッパです。
数値は11位のデンマークが20.60%、20位のエストニアが14.60%という水準です。
日本は何位?
日本は世界27位です。(数値 12.20%)
ヨーロッパ諸国に比べると数値は低いですが、ヨーロッパ諸国は法的に事実婚が認められていたり日本よりも女性の社会進出が顕著だったりしているため数値が高いとも言えます。
アジア諸国の中では日本のひとり親世帯の割合が1位です。
12.20%ということは約8世帯に1世帯はひとり親世帯ですが、思ったより多いのではないでしょうか?
また、今回の統計データは2018年ベースのものなので、現在の2022年ではさらにひとり親世帯は増加している可能性もあります。
ひとり親世帯の問題点は日本の場合その多くが所得が低く貧困に陥ってしまう点です。
近年の新型コロナウィルスの影響やスタグフレーションの影響でさらにひとり親世帯の家計状況は苦しくなっていると推測されます。
貧困率や最低賃金に関するランキングは下記をご覧ください↓
日本のランキングの前後5位の国
日本とランキングが近い国を参考までに前後5ヶ国ずつご紹介します。
22位:ルクセンブルク
23位:スロバキア
24位:チェコ
25位:キプロス
26位:オランダ
27位:日本
27位:スロベニア(日本と同じ12.20%)
29位:オーストリア
30位:ルーマニア
31位:クロアチア
32位:ポーランド
まとめ
世界でひとり親世帯の割合が高い国1位はラトビアでした。
今回の統計データからわかることは総じてヨーロッパ諸国のひとり親世帯の割合が高いということです。
その中で、ヨーロッパ諸国と同様にひとり親世帯の割合が高い国は3位のアメリカ、14位のカナダ、27位の日本といった構造です。
ヨーロッパ諸国においては事実婚などを含めてあえてひとり親世帯を選択している層も多いイメージですが、日本の場合は離婚した後やむを得えずひとり親世帯になってしまっているケースも多く見られます。
日本の場合はひとり親世帯が貧困に直結していることも多いため、このまま増加していくとさらに格差社会に拍車をかけてしまう可能性もあるでしょう。