世界には196ヶ国あると言われていますが、その中でカカオ豆の生産量が多い国のランキングをご紹介します。
ランキングを見る前にまずは世界でカカオ豆の生産量が多い国トップ10を予想してみてください!
日本はをカカオ豆を生産しているイメージは全くないですが、実は東京の小笠原でほんの一部の企業が国産カカオでチョコレートの生産を行っています。
しかし、99.9%は輸入に頼っている状況ですが、カカオ豆の生産量が多い国や、日本が輸入している相手国はどこの国なのでしょうか?
カカオ豆の生産量1位はアフリカでサッカーが強く、ワールドカップでも2014年に日本と対決したあの国です。
日本はその時1-2で逆転負けをしてしまったので記憶に残っている人も多いのではないでしょうか?
世界でカカオ豆の生産量が多い国トップ10
ランキング | 国名 | 生産量(トン) |
1位 | コートジボワール | 196万 |
2位 | ガーナ | 94万 |
3位 | インドネシア | 59万 |
4位 | ナイジェリア | 33万 |
5位 | カメルーン | 30万 |
6位 | ブラジル | 23万 |
7位 | エクアドル | 23万 |
8位 | ペルー | 13万 |
9位 | ドミニカ共和国 | 8万 |
10位 | コロンビア | 5万 |
出典1:Food and Agriculture Organization of the United Nations (FAO) – FAOSTAT – Production, Crops, Cocoa beans, 2018
出典2:外務省「世界色々雑学ランキング」
カカオ豆の生産量1位はアフリカのコートジボワールです。
一般的にコートジボワールは日本人にとってあまり馴染みがない国でアフリカのどこに位置するのかもピンと来ないという人もいるかもしれません。
冒頭に述べたように2014年のワールドカップで日本と対戦した印象があるのみという方もいるでしょう。
コートジボワールにはサッカー界では有名な「ドログバ」という選手が代表にいて、彼の発言によってコートジボワールの内戦が終了したほど国内では影響力ある人気者です。
サッカー以外では、中学校の社会(地理)の時間でカカオの生産量はコートジボワールとガーナが多いと勉強した記憶がある方も一部いるとは思います。
コートジボワールの場所
コートジボワールは赤道付近に位置し、アフリカ大陸の中では中央の西側に存在します。
カカオ豆の生産量2位のガーナと隣国です。
カカオ豆の生産ができる条件
日本ではカカオ豆の栽培がほぼ行われていませんが、カカオ豆は栽培に適した気候条件が存在します。
カカオ豆が育つ気候条件は、赤道の南北緯度20度以内、年間平均気温27度以上、年間を通してその気候条件の振れ幅が少ない地域です。
非常に限定的な条件だと言えますが、主要産地としては西アフリカや東南アジア、中南米などが挙げられます。
カカオ豆の生産量トップ10を見ても上記の条件に一致しているような国々がランクインしています。
日本のカカオ豆の輸入先国トップ10(2019)
ランキング | 国名 | 生産量(トン) |
1位 | ガーナ | 3.3万 |
2位 | エクアドル | 0.3万 |
3位 | ベネズエラ | 0.168万 |
4位 | コートジボワール | 0.161万 |
5位 | ドミニカ共和国 | 0.0576万 |
6位 | カメルーン | 0.0539万 |
7位 | ベトナム | 0.0139万 |
8位 | インドネシア | 0.0117万 |
9位 | ペルー | 0.0075万 |
10位 | ブラジル | 0.0057万 |
日本はカカオ豆をほぼ生産していないため輸入に頼っています。
日本がカカオ豆を輸入しているメインの国は生産量2位のガーナです。
コートジボワールからも輸入していますが、上記のデータを見るとわかるようにコートジボワールの20倍ほどの量をガーナから輸入しています。
他にはエクアドルやベネズエラ、ドミニカ共和国、カメルーン、ベトナム、インドネシアなどからの輸入が多いです。
しかし、量を見ると全体の輸入量が4万トンに対し、ガーナからの輸入が3.3万トン(約80%以上)を占めています。
まとめ
日本でカカオというとチョコレートのイメージが強いため、原材料のカカオ豆がどこで生産されて輸入されているのかまであまり考えたことがないかもしれません。
どちらかというとチェコレートメーカーやお菓子メーカーなどがカカオ豆からチョコレートを製造したもののイメージが強いですよね。
例えば、ゴディバのチョコレートや、ベルギーチョコレート、明治チョコレートなどです。
近年、カカオ豆は生産より消費が上回ってきており、カカオ不足という課題が社会では起きていますので、今後これまでのようにチョコレートが当たり前のように食べられなくなるかも?と警告している専門家もいるようです。
特に日本はカカオ豆は輸入に頼っているため、問題が激化したときにはその影響は大きく受けると思いますので、チョコレート好きの人はそういった点もたまにチェックしてみると面白いかもしれません!