世界には196ヶ国(海外領土や自治領などの地域も含めると249)あると言われていますが、その中でガンの死亡率が高い国のランキングをご紹介します。
ランキングを見る前にまずは世界でガンの死亡率が高い国トップ10を予想してみてください!
日本はガンの死亡者が多いというイメージがあると思いますが、今回は単純なガンの死亡者数ではなく人口10万人あたりのガン死亡者数をご紹介します。
単純なガンの死亡者数のランキングになると人口が多い国が必然的に上位に来やすくなりますが、人口10万人あたりのガンの死亡者数をみることでその国の実態が掴めます。
日本は2人に1人はガンになる!など言われたりしますが、世界と比較するとどれくらいの水準なのでしょうか?
※今回の統計データの概要
・各国の人口10万人当たりの年齢調整がん死亡数(死亡率)。
・がん死亡者は悪性新生物を死因とする死亡者。
・ガンの発症率ではなく死亡者数(ガンになっても死亡していない人は統計に含まれない)
世界でガンの死亡率が高い国トップ10
ランキング | 国名 | 人数(10万人あたり) |
1位 | ハンガリー | 286.40 |
2位 | クロアチア | 269.00 |
3位 | ラトビア | 256.20 |
4位 | スロバキア | 252.90 |
5位 | スロベニア | 247.40 |
6位 | ポーランド | 245.00 |
7位 | リトアニア | 241.30 |
8位 | デンマーク | 234.30 |
9位 | アイルランド | 233.70 |
10位 | ルーマニア | 231.90 |
出典1:OECD(Organisation for Economic Co-operation and Development )
出典2:GLOBAL NOTE
(※2020年データ)
世界でガンの死亡率が高い国1位はハンガリーです。
10万人あたり約286人がガンによって死亡している計算になります。
2位以下の国とそこまで大きな差はなく、ハンガリーでがん死亡率が高い特有の理由ははっきりわかりません。
上位の国はヨーロッパ諸国が中心
世界でガンの死亡率が高い国2位~10位の国をみてみると、ヨーロッパ諸国が多くランクインしています。
トップ10のうち10か国すべてがヨーロッパ諸国です。
ヨーロッパ諸国におけるがん死亡率の高さは、超高齢化社会で高齢者の割合が多いことが一番の要因だと思います。
また、喫煙率や食事内容なども大きな関係性があると予測できます。
日本は何位?
日本は世界39位です。(数値は176.60)
世界と比較すると日本のがん死亡率はそこまで高くないことがわかります。
日本人はガンになる人が多く死亡の要因もガンが多いイメージが強いため、意外な結果だと感じる方も多いでしょう。
日本では保険会社の影響が強く、ガン保険などを販売したい思惑からガンに対する恐怖やガン死亡率などを煽っている可能性も0ではありません。
とはいえ、ガンになる人が多いのも事実ですが、日本は寿命も世界一で食事内容に関しても世界最高レベルと言われています。
普段から健康に意識を持ち、食事や睡眠など規則正しい生活を送ってできるだけガンを予防することが大切です。
ガンの死亡率が高い国11位~20位(おまけ)
参考までに11位~20位の国もご紹介します。
11位:チェコ
12位:エストニア
13位:イギリス
14位:ニュージーランド
15位:オランダ
16位:フランス
17位:ブルガリア
18位:ポルトガル
19位:ギリシャ
20位:ノルウェー
11位~20位までの国を見てもトップ10同様にヨーロッパ諸国が多くランクインしていることが目立ちます。
ヨーロッパ以外では14位のニュージーランドのみがランクインしています。
ちなみに11位のチェコが229.30、20位のノルウェーが206.80の数値です。
まとめ
世界でガンの死亡率が高い国1位はハンガリーでした。
上位の国をみるとほぼすべての国がヨーロッパ諸国であるのが最大の特徴です。
基本的に高齢化社会が進行している国々でガンの死亡率が高い傾向が読み取れますが、各国の生活環境や食生活、遺伝的性質など様々な要素が影響しているはずです。
日本は他国と比べると意外とがん死亡率が低いということを念頭に置いておきましょう!