【世界のニッケル生産量ランキング】世界でニッケルの生産量が多い国トップ10!ロシアのウクライナ侵攻でニッケルの価格が過去最高に?

世界には196ヶ国(海外領土や自治領などの地域も含めると249)あると言われていますが、その中でニッケルの生産量が多い国のランキングをご紹介します。

ランキングを見る前にまずは世界でニッケルの生産量が多い国トップ10を予想してみてください!

2022年3月8日の執筆時点では、ロシアのウクライナ侵攻がまだ継続しており、ニッケルの供給不足不安により、ニッケルの価格が高騰しています。
パパ
3月7日のデータによると、国際指標であるロンドン金属取引所(LME)の3カ月先物は、前週末より約2万6000ドル(90%)高い1トン5万5000ドルをつけて過去最高値を更新しています!
日本人にとってはニッケルの生産が多い国はどこか?というイメージはあまりないと思いますが、ロシアもニッケル生産量が多い国の一つです。

世界でニッケルの生産量が多い国トップ10

ランキング 国名 生産量(トン)
1位 インドネシア 606,000
2位 フィリピン 344,915
3位 ロシア 272,000
4位 ニューカレドニア 216,225
5位 カナダ 175,761
6位 オーストラリア 170,312
7位 中国 110,000
8位 ブラジル 74,400
9位 キューバ 51,000
10位 フィンランド 43,572

出典1:USGS(United States Geological Survey)
出典2:GLOBAL NOTE
(※2018年データ)

世界でニッケルの生産量が多い国1位はインドネシアです。

2位のフィリピン、3位のロシアとは2倍くらいの差があります。

データが2018年のものなので多少古いですが、そこまで各国の生産量に変化はないと思われます。

ニッケルの最大の用途は合金で、身近なところでいうと鍋やフライパンなどのキッチン関連用品、建築関連用品、医療機器、携帯電話、自動車などに利用されています。

また、航空産業や宇宙産業、軍事産業など専門的な分野での用途もあるため、非常に重要な資源です。

ニッケルと同様にロシアのウクライナ侵攻で「天然ガス」や「石油(原油)」、「パラジウム」などの資源においても価格高騰が起きています。

上位の国はバラバラ

2位~10位の国をみてみると、アジアやヨーロッパ、北米、オセアニア、南米など様々な国々がランクインしています。

ロシアやオーストラリア、カナダ、中国などに関してはニッケルだけでなく、色んな天然資源のランキングで常に上位に入っていますが、1位のインドネシアと2位のフィリピン、4位のニューカレドニア、9位のキューバ、10位のフィンランドあたりが天然資源関連のランキングで上位に来るのは珍しいです。

そういう意味でニッケルに関してはロシアへの経済制裁による影響は天然ガスなどと比べるとそこまで大きくならずに済むのかもしれません。

まとめ

2022年は新型コロナウィルスの影響で世界各国経済的にも苦しい状況が続いている中、ロシアのウクライナ侵攻が起きてしまいました。

日本においても、給料は上がらないのに物価だけ上がり生活が苦しくなっている方が多くなってきています。

天然ガスやパラジウム、ニッケルをはじめとした天然資源の価格上昇が起きている背景や状況を把握しておくことで、何も知らないよりは対策を講じることができるでしょう。

今後、ロシアのウクライナ侵攻の結果によっては経済的な生活苦だけではなく、日本も中国やロシア、北朝鮮などから攻撃を受ける可能性も0ではないということも念頭においておくことが必要です。

 

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