世界には196ヶ国(海外領土や自治領などの地域も含めると249)あると言われていますが、その中で労働力人口が多い国のランキングをご紹介します。
ランキングを見る前にまずは世界で労働力人口が多い国トップ10を予想してみてください!
労働力人口とは15歳以上人口における就業者・休業者および求職中の失業者の人口を指します。
今回の統計データでは、就業意思がない人や専業主婦、学生などは労働力人口に含んでいません。
日本においては近年、少子高齢化が深刻化してきており、労働者が減っているとよくニュースなどで聞くと思いますが、世界と比較してみるとどれくらいの水準なのでしょうか?
※今回は、全人口に対する労働力人口比率ではなく、単純な労働力人口の数に関するランキングのため、人口が多い国が上位に来る傾向があります。
世界の人口と少子高齢化に関する統計ランキングについては下記記事でも紹介していますので参考にしてみてください↓
・【世界の人口ランキング】人口の多い国と少ない国トップ10!日本は何位?
・【世界の高齢化率ランキング】世界で高齢者人口比率が高い国トップ10!日本は何位?
世界で労働力人口が多い国トップ10
ランキング | 国名 | 労働力人口(千人) |
1位 | 中国 | 801,075 |
2位 | インド | 510,487 |
3位 | アメリカ | 164,495 |
4位 | インドネシア | 130,710 |
5位 | ブラジル | 106,035 |
6位 | ロシア | 73,352 |
7位 | バングラデシュ | 70,495 |
8位 | パキスタン | 69,946 |
9位 | 日本 | 67,324 |
10位 | ナイジェリア | 60,724 |
出典1:ILO(International Labour Organization)
出典2:GLOBAL NOTE
(※2018年データ)
世界で労働力人口が多い国1位は中国です。
中国は全人口が約14億人もいるので、労働力人口も1位で当たり前といえば当たり前かもしれません。
それにしても約14億人いる人口のうち、約8億人が労働力として期待できる中国は凄まじいパワーを持っていることが想像できます。
上位の国は総人口が多い国が中心
2位~10位の国をみてみると、ほぼ総人口のランキングと同様な順位になっていることがわかります。
上位4か国は順位もまったく一緒です。
一つ注目するとすれば、中国は総人口が約14億人に対して労働力人口が約8億人、一方、インドは総人口が約13.5億人に対して労働力人口が約5億人しかいないということです。
この3億人の差を考えると、この2か国の人口や年齢別の構成が随分違うことがわかります。
日本は何位?
日本は世界9位です。
総人口のランキングでは日本は10位ですが、一つ順位を上げて9位になっています。
約6700万人の労働力人口がいることになりますが、今後は人口の減少や、少子高齢化の波及とともに数値が少なくなっていくことが予想できます。
まとめ
労働力人口は、総人口に基本的には比例することがわかりました。
ただ、総人口の順位と労働力人口の順位がそのまま全く同じではないということは、各国の人口構成が大きく異なっている場合があるということです。
次は、単純な労働力人口の数ではなく、労働力率のランキングを見てみましょう。