世界には196ヶ国(海外領土や自治領などの地域も含めると249)あると言われていますが、その中で労働力率(労働力人口比率)が高い国のランキングをご紹介します。
ランキングを見る前にまずは世界で労働力率(労働力人口比率)が高い国トップ10を予想してみてください!
労働力人口とは15歳以上人口における就業者・休業者および求職中の失業者の人口を指します。
今回の統計データでは、就業意思がない人や専業主婦、学生などは労働力人口に含んでいません。
※前回の記事では、単純な労働力人口の数に関するランキングでしたが、今回は15歳以上人口における15歳以上の労働力人口の比率のランキングです。
世界の人口と労働力人口に関する統計ランキングについては下記記事でも紹介していますので参考にしてみてください↓
世界で労働力率が高い国トップ10
ランキング | 国名 | 労働力率(%) |
1位 | カタール | 86.87 |
2位 | マダガスカル | 86.41 |
3位 | ルワンダ | 83.88 |
4位 | ジンバブエ | 83.55 |
5位 | タンザニア | 83.19 |
6位 | アラブ首長国連邦 | 83.02 |
7位 | ネパール | 82.97 |
8位 | カンボジア | 81.13 |
9位 | 北朝鮮 | 80.57 |
10位 | エリトリア | 80.55 |
出典1:ILO(International Labour Organization)
出典2:GLOBAL NOTE
(※2018年データ)
世界で労働力率が高い国1位はカタールです。
カタールの人口は約200万人と言われていますが、そのうちカタール人は約20万人程度で、それ以外は外国から来た出稼ぎ労働者です。
インドからの労働者が多いです。
出稼ぎ労働者が多いこともあって、労働力率が世界NO1になっていると推測できます。
上位の国はアフリカ諸国が中心
2位~10位の国をみてみると、アフリカ大陸の国が約半数ランクインしています。
2位のマダガスカル、3位のルワンダ、4位のジンバブエ、5位のタンザニア、10位のエリトリアがアフリカ大陸に位置しています。
残りのトップ10の国は中東諸国やアジア諸国が多いです。
日本は何位?
日本は世界108位です。(数値は60.73%)
ちなみにアメリカは98位、韓国が89位、中国が46位です。
今回のデータには就業意思のない人や専業主婦、学生などは含まれていないため、日本の順位が低いということはそれらの比率が比較的多いことを意味します。
108位というのは先進国の中では中間くらいの順位です。
日本より上位の先進国もたくさんありますし、逆にもっと順位が悪い国もたくさんあります。
日本のランキングの前後5位の国
103位:メキシコ
104位:ラトビア
105位:リトアニア
106位:エルサルバドル
107位:ナミビア
108位:日本
109位:ドイツ
110位:トリニダード・トバゴ
111位:アルゼンチン
112位:香港
113位:チェコ
まとめ
労働力率は「15歳以上の働く意思がある人」と定義できますが、これを細かくさらに分けると、15歳~64歳までの生産年齢人口の労働力と、65歳以上の高齢者の労働力に区分できます。
各国の労働力率が高いか低いかは今回の統計データで把握できますが、生産年齢人口の労働力が多いのか、それとも高齢者の労働力が多いのかは国によって状況はバラバラです。
次の記事では生産年齢人口労働力率と高齢者労働力率についてランキングを見ていきたいと思います。