世界には196ヶ国(海外領土や自治領などの地域も含めると249)あると言われていますが、その中で労働時間が長い国のランキングをご紹介します。
ランキングを見る前にまずは世界で労働時間が長い国トップ10を予想してみてください!
労働時間と言えば日本の十八番と言えるようなテーマだと思われがちですが、世界と比較して本当に日本はトップクラスの労働時間の長さになっているのでしょうか?
実は日本は労働時間は短かった!?・・・
※今回の統計データの概要
・単位は時間(h)/週。
・全就業者平均の一人当たり週間実労働時間。
・就業者は雇用者(給与所得者)・自営業者を含む全就業者。
・フルタイム・パートタイムにかかわらず全ての雇用形態を含む。
・実労働時間は、法定、就業規則、有給・無給にかかわらず、実際に業務に従事していた時間。
・休暇(有給休暇含む)、休日(祝祭日・夏季休業など)、病欠、通勤時間、昼食時間など仕事をしていない時間は賃金の支払対象如何にかかわらず含まれない。
世界で労働時間が長い国トップ10
ランキング | 国名 | 労働時間(h)/週 |
1位 | ガンビア | 50.78 |
2位 | ブータン | 50.71 |
3位 | インド | 50.00 |
4位 | レソト | 49.83 |
5位 | カタール | 48.00 |
6位 | モーリタニア | 47.46 |
7位 | リベリア | 47.20 |
8位 | バングラデシュ | 46.93 |
9位 | パキスタン | 46.69 |
10位 | レバノン | 46.60 |
出典1:ILO(International Labour Organization)
出典2:GLOBAL NOTE
(※2021年データ)
世界で労働時間が長い国1位はガンビアです。
ガンビアってそもそもどこの国?という方もいるかもしれませんので地図でご紹介します↓
ガンビアはアフリカ大陸の西側に位置しており、セネガルやギニア等に近い国です。
セネガルはサッカー等でよく聞く国ですよね!
ガンビアが世界ダントツの労働時間の長さかと言えばそうではなく、2位以下の国とそこまで大きな差はありません。
ガンビアのようなアフリカ諸国の労働時間が長いのは何となくイメージがつく方も多いと思います。
上位の国はアフリカ諸国・アジア諸国が中心
世界で労働時間が長い国2位~10位の国をみてみると、アフリカ諸国およびアジア諸国(特に中央アジア)が多くランクインしています。
トップ10のうちカタールとレバノンは中東諸国ですが、それ以外はアフリカとアジアの国になっています。
基本的に上位にランクインしている国は、発展途上国と呼ばれる国々が多く、国民の多くが過酷な労働環境にさらされていると想像できます。
日本は何位?
日本は世界90位です。(数値は36.60)
世界と比較すると日本の労働時間は決して長くないと言えるでしょう。
週に36時間の労働ということは週5で勤務をベースに考えると1日7時間程度の労働時間という計算になります。
とはいえ、日本は世界一労働時間が長く勤勉な国民性のような印象があるにも関わらず、世界で90位というのはかなり低い順位に感じる方もいるのではないでしょうか?
労働時間が長い国ランキング(番外編)
経済規模が大きな国や人口が多い国、日本と関連性が強い国、移住人気国などの順位も併せてご紹介します。
24位:マレーシア(43.20)
43位:タイ(40.54)
56位:フィリピン(39.17)
67位:韓国(38.53)
80位:ブラジル(37.74)
92位:アメリカ(36.58)
101位:イギリス(35.85)
115位:ドイツ(34.30)
123位:オーストラリア(32.29)
アメリカやドイツ等に関しても労働時間が長い印象が強いですが、日本よりも順位が低くなっています。
まとめ
世界で労働時間が長い国1位はガンビアでした。
上位の国をみるとアフリカ諸国やアジア諸国が多く、発展途上国の割合が多いのが最大の特徴です。
日本は意外にも世界90位で、その他のアメリカやイギリス、ドイツ等も思ったより順位が低く労働時間が長くないことがわかりました。