世界には196ヶ国(海外領土や自治領などの地域も含めると249)あると言われていますが、その中で喫煙率が高い国のランキングをご紹介します。
ランキングを見る前にまずは世界で喫煙率が高い国トップ10を予想してみてください!
近年、日本においては禁煙ブームで、タバコを吸う人が減ってきています。
それに伴い、タバコを吸える環境も減ってきており、ファミレスやパチンコ店などでも禁煙化が当たり前になってきています。
法的にみても受動喫煙防止に関する条例などが制定されており、喫煙者には非常に生きづらい世の中になってきているでしょう!
今回の統計データは2020年ベースのものですが、日本は世界と比較して現状どれくらいの喫煙率なのでしょうか?
※今回の統計データの概要
・各国の15歳以上人口における喫煙者の割合。
・喫煙者は毎日喫煙する人で、たまに喫煙する人は含まない。
・男女合計の喫煙率。(男女別の喫煙率は別の記事にて)
世界で喫煙率が高い国トップ10
ランキング | 国名 | 喫煙率(%) |
1位 | インドネシア | 32.60 |
2位 | トルコ | 28.00 |
3位 | ロシア | 25.80 |
4位 | フランス | 25.50 |
5位 | 中国 | 25.30 |
6位 | ハンガリー | 24.90 |
6位 | ギリシャ | 24.90 |
8位 | アルゼンチン | 24.00 |
9位 | ラトビア | 22.60 |
10位 | スロバキア | 21.00 |
出典1:OECD(Organisation for Economic Co-operation and Development )
出典2:GLOBAL NOTE
(※2020年データ)
世界で喫煙率が高い国1位はインドネシアです。
32.6%ということは約3人に1人は喫煙者ということです。
タバコ嫌いな人からすると恐ろしい数値です。
しかも今回の統計データは毎日タバコを吸う人のみを集計しているため、毎日とは言わずとも頻繁に吸う人も含めればもっと高い数値になるでしょう!
インドネシアで喫煙者が多い理由としては」、タバコの販売価格がかなり安価に設定されていることが挙げられます。
インドネシアでは中間層の喫煙率が特に高く、未成年の喫煙者も多いという特徴があります。
未成年者の喫煙については社会問題になっていますが、タバコに関する広告が多く、タバコを購入する際の制限が特に設定されていないことなどがそれに拍車をかけています。
上位の国はヨーロッパ諸国が中心
世界で喫煙率が高い国2位~10位の国をみてみると、ヨーロッパ諸国が多くランクインしています。
トルコとロシアをヨーロッパとするかどうかは微妙な問題ですが、その2か国を除いてもトップ10のうち5ヶ国がヨーロッパです。
経済規模でみると、中国やフランスなどの経済大国がランクインしている一方で、それ以外の国はそこまで経済的に規模が大きな国とは言えません。
日本は何位?
日本は世界24位です。(数値は16.70%)
24位なので世界でみると上位の喫煙率ですが、数値で見ると喫煙率はそこまで高くないとも言えます。
しかし、日本よりも喫煙率が低い国もたくさんあり、アメリカやオーストラリアもその一つです。
参考までに主要国の喫煙率をいくつかご紹介しておくと・・・
29位:イギリス(14.50%)
35位:オーストラリア(11.20%)
36位:ブラジル(9.50%)
38位:アメリカ(9.40%)
43位:インド(8.10%)
日本よりも喫煙率が高そうな国だと思っている国でも実は日本よりも喫煙率が低いケースが多いです!
喫煙率が高い国11位~20位(おまけ)
参考までに11位~20位の国もご紹介します。
11位:オーストリア
12位:南アフリカ共和国
13位:スペイン
14位:スイス
15位:リトアニア
16位:イタリア
17位:ドイツ
18位:エストニア
19位:チリ
20位:スロベニア
11位~20位までの国を見てもトップ10同様にヨーロッパ諸国が多くランクインしていることが目立ちます。
ヨーロッパ以外では12位の南アフリカと19位のチリのみがランクインしています。
ちなみに11位のオーストリアが20.60%、20位のスロベニアが17.40%の喫煙率です。
まとめ
世界で喫煙率が高い国1位はインドネシアでした。
上位の国をみるとヨーロッパ諸国が多くランクインしているのが特徴的です。
禁煙ブームは世界的に進行していますが、国によっては規制や制限などもほぼ定まっていなく喫煙文化が根強く残っている国も割とあります。
日本においては単純にタバコが嫌いな層も多いですが、副流煙による健康被害やタバコ価格の高騰、経済の低迷と物価高の高騰による可処分所得の減少などの影響でさらに喫煙率は下がってくる可能性もあるでしょう!
とはいえ、タバコ中毒者は他のことが犠牲になったり、仮にタバコが1000円になっても絶対に吸う!と考えているケースもあるため、一定数の喫煙率はキープされるとも推測できます。