世界には196ヶ国あると言われていますが、その中で国民総所得(GNI)が高い国のランキングをご紹介します。
「GNI」とは何か?についても先に簡単に解説します。
ランキングを見る前にまずは世界でGNIが高い国トップ10を予想してみてください!
日本は先進国の中でも経済大国と呼ばれていますが、果たして現在は何位なのでしょうか?
「GNI」と「GDP」の違い
「GNI」という言葉よりも「GDP」という言葉の方がよく聞くという方もいるのではないでしょうか?
その2つはすごく似ている意味なので簡単に違いを整理します。
【GDP=国内総生産】
GDP=Gross Domestic Product
GDPは一定期間に国内で生産されたモノやサービスの付加価値の合計額です。
国内に限られているため日本企業が海外で生産したモノやサービスの付加価値は含まれていないことが特徴です。
【GNI=国民総生産・国民総所得】
GNI=Gross National Income
過去GNIと言う概念はGNPという概念で表現されていましたが、その概念が少し前になくなりました。
そしてGNIは国民総生産や国民総所得と呼ばれているように、一定期間に国民が国内に限らず海外からの所得も含まれているのが特徴です。
近年日本企業は海外進出し、海外支店などを保有していますが、そのような所得も含まれることになります。
世界の国民総所得(GNI)が高い国トップ10
ランキング | 国名 | 国民総所得(GNI)単位は米ドル |
1位 | アメリカ | 20兆6363億 |
2位 | 中国 | 13兆1813億 |
3位 | 日本 | 5兆2265億 |
4位 | ドイツ | 3兆9053億 |
5位 | イギリス | 2兆7774億 |
6位 | フランス | 2兆7520億 |
7位 | インド | 2兆7278億 |
8位 | イタリア | 2兆383億 |
9位 | ブラジル | 1兆9152億 |
10位 | カナダ | 1兆6655億 |
出典1:The World Bank – World Development Indicators – GNI, Atlas method 2018)
出典2:外務省「世界色々雑学ランキング」
GNIの上位トップ10は先進国と呼ばれている国や人口が比較的多い国が多くランクインしています。
ちなみに日本は3位という結果です。
「一人当たりのGNI」が高い国トップ10
単純にGNIのランキングでは国全体での付加価値の総額のため、人口が多い国はその分数字が高くなります。
そのため、「一人当たりGNI」という指標を使って、人口の多さに起因したい統計データがよく利用されています。
2017年の世界銀行のデータによると、「一人当たりGNI」のランキングは下記のようになります。
ランキング | 国名 | 国民総所得(GNI)単位は米ドル |
1位 | スイス | 84410 |
2位 | ノルウェー | 80610 |
3位 | ルクセンブルク | 70870 |
4位 | アイスランド | 67960 |
5位 | アメリカ | 63080 |
6位 | アイルランド | 61390 |
7位 | カタール | 61150 |
8位 | デンマーク | 60140 |
9位 | シンガポール | 58770 |
10位 | スウェーデン | 55490 |
出典1:The World Bank – World Development Indicators – GNI, Atlas method 2018)
出典2:外務省「世界色々雑学ランキング」
トップ10を見ると、面積がそこまで広くなく、そして人口も少ない国々がランクインしていることがわかります。
一人当たりGNIのランキングになると、石油産出国や金融関係に強い国が上位に来る傾向が高いです。
スイスやシンガポールなどは金融関連が強い国として代表的な国の一つと言えます。