世界には196ヶ国(海外領土や自治領などの地域も含めると249)あると言われていますが、その中で大卒人口比率が高い国のランキングをご紹介します。
ランキングを見る前にまずは世界で大卒人口比率が高い国トップ10を予想してみてください!
前回の記事では各国の大学生数ランキングをご紹介しました↓
大学生が多い国は基本的に人口が多い国が該当しましたが、今回の統計データは人口比率のランキングであるため、各国の実態がより把握しやすくなります。
日本は大学生の数は世界9位でしたが、比率でみると何位に入っているのでしょうか?
※今回の統計データの概要
・各国の25歳~64歳人口における学位取得者(大学相当レベルの教育課程修了者)の比率
・大学にはユネスコ(UNESCO)が定義するISCED2011のLEVEL5~8の大学相当の全ての高等教育機関が含まれる。
(日本での四年制大学・大学院、短期大学などに相当)
世界で大卒人口比率が高い国トップ10
ランキング | 国名 | 人数(単位:千人) |
1位 | カナダ | 59.96 |
2位 | ロシア | 56.73 |
3位 | 日本 | 52.68 |
4位 | ルクセンブルク | 51.31 |
5位 | 韓国 | 50.71 |
6位 | イスラエル | 50.12 |
7位 | アメリカ | 50.06 |
8位 | アイルランド | 49.94 |
9位 | イギリス | 49.39 |
10位 | オーストラリア | 49.34 |
出典1:UNESCO(UNESCO Institute)
出典2:GLOBAL NOTE
(※2020年データ)
世界で大卒人口比率が高い国1位はカナダです。
カナダは大学生数自体は世界27位とそこまで多くないですが、比率でみると世界一です。
100人のうち60人が大学に進学して卒業している計算です。(大学進学率だけみると70%を超えると言われています)
カナダには有名大学がいくつもあり、トロント大学やブリティッシュコロンビア大学、モントリオール大学、オタワ大学などは聞いたことがある人は多いでしょう!
上位の国は人口の多い国が中心
世界で大卒人口比率が高い国2位~10位の国をみてみると、先進国と呼ばれる国が多くランクインしています。
ヨーロッパやアジア、北米など様々な地域の国がランクインしており、地域的な偏りはなく経済規模や社会的な要素が大きく関わっているようです。
日本は9位
日本は世界3位です。(数値は52.68)
日本には約380万人の大学生がいて、大学生の数は世界9位ですが比率でみると3位まで上がる結果となりました。
今回の統計データは25歳~64歳までを対象にした大卒人口比率のため、直近数年のデータだともう少し%が高くなる可能性もあるでしょう。
大卒人口比率が高い国11位~20位(おまけ)
参考までに11位~20位の国もご紹介します。
11位:フィンランド
12位:スイス
13位:ノルウェー
14位:スウェーデン
15位:リトアニア
16位:オランダ
17位:ベルギー
18位:エストニア
19位:アイスランド
20位:デンマーク
11位~20位までの国を見ると、すべてヨーロッパ諸国です。
ちなみに11位のフィンランドの数値が47.87%、20位のデンマークが40.35%です。
まとめ
世界で大卒人口比率が高い国1位はカナダでした。
基本的には先進国と呼ばれる国が上位にランクインする傾向があります。
今回の統計データは各国の25歳~64歳人口における大卒人口比率のランキングであったため、過去40年間でどれくらいの人が大学を卒業できたかを表していました。
次回の記事では、もう少しシンプルな「直近の大学進学率」の統計データをご紹介します。