世界には196ヶ国(海外領土や自治領などの地域も含めると249)あると言われていますが、その中で失業者数が多い国のランキングをご紹介します。
ランキングを見る前にまずは世界で失業者数が多い国トップ10を予想してみてください!
今回の統計データでは、原則15歳以上の求職活動をしている失業者が該当しており、就業意思がない人や専業主婦、学生などは労働力人口に含んでいません。
※今回は、全人口に対する失業率ではなく、単純な失業者の数に関するランキングのため、人口が多い国が上位に来る傾向があります。
世界の人口と労働力人口に関する統計ランキングについては下記記事でも紹介していますので参考にしてみてください↓
また統計データは2020年のものであるため、新型コロナウィルスの影響が出始めている時期です。
日本でも失業してしまい、生活苦に陥っている人がいるという報道を見ることはしばしばありますが、世界と比較するとどれくらいの規模なのでしょうか?
世界で失業者数が多い国トップ10
ランキング | 国名 | 失業者数(千人) |
1位 | 中国 | 40,417 |
2位 | インド | 36,611 |
3位 | アメリカ | 13,242 |
4位 | ブラジル | 13,216 |
5位 | 南アフリカ共和国 | 6,237 |
6位 | ナイジェリア | 6,048 |
7位 | インドネシア | 5,840 |
8位 | トルコ | 4,146 |
9位 | ロシア | 4,122 |
10位 | コロンビア | 3,734 |
出典1:ILO(International Labour Organization)
出典2:GLOBAL NOTE
(※2020年データ)
世界で失業者数が多い国1位は中国です。
中国は全人口が約14億人もいるので、失業者数も1位である意味当たり前かもしれません。
とはいえ、4000万人近い人が失業していると考えるとものすごい数だとわかります。
上位の国は総人口が多い国が中心
2位~10位の国をみてみると、ほぼ総人口のランキングと同様な順位になっていることがわかります。
トップ10の国の多くは総人口が1億人を越える国々です。
逆に1億人を越えていないのは、南アフリカ共和国、トルコ、コロンビアの3ヶ国のみです。
日本は何位?
日本は世界22位です。(約192万人)
総人口のランキングでは日本は10位ですので、失業率という点で見るとこの順位は優秀と捉えることもできます。
とはいえ、冒頭でも記載したとおり、この統計データは求職活動をしている15歳以上のみが対象のため、実感としてはもっと仕事をしていない人が多く感じる方もいるかもしれません。
日本と順位が近い国々
日本が22位だったため、世界と比較してどういう国と似たような数値なのかをイメージしやすくするために20位~30位の順位もご紹介します。
21位:カナダ
22位:日本
23位:ウクライナ
24位:エチオピア
25位:ドイツ
26位:コンゴ民主共和国
27位:イギリス
28位:アルジェリア
29位:イラク
30位:ケニア
まとめ
今回は単純な失業者数に焦点をあてた統計データのため、総人口の多い国が上位にランクインしていました。
各国の失業者の実態を把握するためには人口比率でみた「失業率」のデータを見た方がより精度が高くなるでしょう。
次の記事では、世界各国の失業率のランキングをご紹介します。