世界には196ヶ国(海外領土や自治領などの地域も含めると249)あると言われていますが、その中で女性議員割合が高い国のランキングをご紹介します。
ランキングを見る前にまずは世界で女性議員割合が高い国トップ10を予想してみてください!
他の男女格差ランキングについては下記記事を参考にしてください↓
世界で女性議員割合が高い国トップ10
ランキング | 国名 | 女性議員割合(%) |
1位 | ルワンダ | 55.70 |
2位 | キューバ | 53.20 |
3位 | ボリビア | 51.80 |
4位 | アラブ首長国連邦 | 50.00 |
5位 | メキシコ | 48.40 |
6位 | ニカラグア | 47.30 |
7位 | スウェーデン | 47.00 |
8位 | アンドラ | 46.40 |
9位 | フィンランド | 46.00 |
10位 | コスタリカ | 45.60 |
出典1:WEF(World Economic Forum )
出典2:GLOBAL NOTE
(※2019年データ)
世界で女性議員割合が高い国1位はルワンダです。
ルワンダというとアフリカ大陸の中央に位置する国ですが、日本人にはあまり馴染みがない国の一つです。
なぜルワンダに女性議員がこれほど多く在籍しているかというと、過去の紛争や虐殺によってルワンダの男性の数が急激に少なくなってしまったからです。
結果的に人口の8割を女性が占める構図となりその影響で、国会議員にも女性が多くなり女性が社会的に多く進出しています。
デモなどを起こして女性が地位を勝ち取っていったわけではありません。
上位の国の傾向はほとんどなし?
2位~10位の国をみてみると、地域が偏っているわけでもなく、先進国や発展途上国に偏っているわけでもありません。
北欧諸国のスウェーデンやフィンランドがトップ10に入っているのはイメージ通りの方も多いとは思いますが、それ以外の国はあまりイメージが湧かないのではないでしょうか?
ちなみに6位のニカラグアは女性議員のランキングに限らず、総合的な男女格差が少ない国でも上位につけています。
基本的に女性議員が多い国は女性の社会進出が進んでおり、賃金格差なども少ない傾向があります。
日本は何位?
日本は世界147位です。(数値14.40%)
先進国の中では最低水準と言っても過言ではありません。
例えば、アメリカは82位、韓国は129位です。
日本で女性議員が増えない理由は色んな方が色んな意見を書いていますが、女性の社会進出を支援する風潮に日本全体がまだなっていないからではないでしょうか?
共働きは当たり前になってきましたが、議員となると相当大変な仕事ですし、結婚して子供がいる場合に夫の協力や育児や家事との両立というハードルが立ちはだかります。
また、選挙に出ることで大金が必要ですが、女性の賃金がまだ低い日本において選挙に出る余裕がある女性がまず少ないという状況もあります。
日本のランキングの前後5位の国
141位:ヨルダン
142位:ブータン
143位:エジプト
144位:ブラジル
145位:サントメ・プリンシペ
146位:日本
147位:コンゴ民主共和国
148位:タイ
149位:ジョージア
151位:コートジボワール
152位:パラオ
まとめ
「女性議員が多い=社会が良くなる」のかは、皆さん意見をお持ちだとは思いますが、他の国を見ても、女性の社会進出や女性賃金の上昇などを目指すのであれば、女性の議員を増やすのは効果的だと思います。
女性議員だけでなく、上場企業の役員に女性が多い国においても男女格差が少ないケースは多いため、やはり決定権を持ち方針を決める立場に女性がいることで社会全体が大きく変わります。
日本では大きな仕事や責任の重い仕事は女性に任せられないと思っている人がまだ多いように感じますので、今後男女格差を是正したいのであればそういう考え方を排除していく必要性があるでしょう。