世界には196ヶ国あると言われていますが、その中で世界で日本語学習者が多い国のランキングをご紹介します。
ランキングを見る前にまずは世界で日本語学習者が多い国トップ10を予想してみてください!
【世界の日本人居住者ランキング】世界で日本人が多い国トップ10!
日本語を学習しているということは、親日の国、もしくは日本と様々な点で関係が深い国ということだと思います。
また、近年日本のアニメやマンガ、日本食など海外での人気が非常に高くなっていることにも注目です。
果たして上位10にはどのような国がランクインしているのでしょうか?
世界で日本語学習者が多い国トップ10
ランキング | 国名 | 人数 |
1位 | 中国 | 100万4,625 |
2位 | インドネシア | 70万6,603 |
3位 | 韓国 | 53万1,511 |
4位 | オーストラリア | 40万5,175 |
5位 | タイ | 18万4,962 |
6位 | ベトナム | 17万4,461 |
7位 | 台湾 | 17万159 |
8位 | アメリカ | 16万6,565 |
9位 | フィリピン | 5万1,892 |
10位 | マレーシア | 3万9,247 |
出典1:国際交流基金「2018年度海外日本語教育機関調査結果(速報値)」(4.学習者数 2)地域別増減及び上位10か国・地域))
出典2:外務省「世界色々雑学ランキング
世界で日本語学習者が多い国1位は中国です。
中国は人口が多いため、国民の0.1%の人が日本語を学べば100万人になってしまいます。
そういう意味でも、今回のトップ10の国は比較的人口が多い国がランクインしています。
人口に対しての日本語学習者の比率でみるとまったく別の結果になるかもしれませんね!
【世界の人口ランキング】人口の多い国と少ない国トップ10!日本は何位?
・【世界の日本人渡航者ランキング】世界で日本人が多く訪問している国トップ10!
・【世界の日本入国者ランキング】世界で日本への入国者が多い国トップ10!
どのような人が日本語を学習しているのか?
日本と各国の関係性は大きな意味ではイメージしやすいと思いますが、実際に各国のどのような人が日本語を学習しているのでしょうか?
子供なのか?学生なのか?大人なのか?
また、観光目的なのか?趣味目的なのか?ビジネス目的なのか?
それぞれの国を一つずつ簡単にみてみたいと思います。
中国
中国の日本語学習者の多くが大学生で、全体の約66%を占めています。
中国で日本語学習をしている人の多くはレベルが高いです。
実際に日本に住んでいる中国人は日本人と同レベルの会話ができることもよくあります。
目的は日本での就職や観光、趣味など様々です。
インドネシア
インドネシアの日本語学習者の多くが学生(中高生)で、全体の90%以上を占めています。
インドネシアは親日国家の一つで、日本のアニメやアイドルが大人気です。
アニメは1962年から放送され、マンガも1990年から販売されています。
また、AKB48の姉妹グループであるJKT48がジャカルタで活動し、仲川遥香さんが大ブレークしています。
韓国
韓国の日本語学習者の多くが学生(中高生)で、全体の80%以上を占めています。
学生の中で第二外国語を選択する際に日本語が一番人気になっています。
韓国は日本と近いこともあり、日本語を学習して日本での就職や観光、趣味など様々な点で役立たせたいという気持ちが強いようです。
政治的にはあまり関係のよくない日本と韓国ですが、韓流ブームやKPOPなどからもわかるように、一般市民の中ではお互い良い印象を持っている人もいます。
オーストラリア
オーストラリアの日本語学習者の多くが学生(小中高生)で、全体の95%以上を占めています。
学生が外国語を学ぶ際に日本語が一番人気になっています。
高等教育での選択科目に日本語があるそうです。
日本語が人気な理由としては、やはり日本文化やアニメ、コスプレなどに興味を持っている人が多いということが言えます。
タイ
タイの日本語学習者の多くが学生(小中高生)で、全体の50%以上を占めています。
タイのバンコクには日本人も多く住んでいて、日本企業や日本食レストランなどの進出が目立ちます。
タイも親日国家の一つと言えると思いますが、日本人もタイが好きな人が多く、近年移住者も増加しています。
タイ人が日本語を学ぶ理由としては、日本での就職や観光、趣味など多岐にわたります。
特に日本の映画やテレビ番組、アニメ、マンガ、歌などが好きだという人が多いです。
ベトナム
ベトナムの日本語学習者の多くが学生(語学学校が多い)で、全体の50%以上を占めています。
日系企業で働きたいと考えている人が多く、近年大人の学習者も急増しています。
日本への留学生においても2016年時点では世界2位となっています。
台湾
台湾は親日国家としてもっとも有名な国の一つです。
台湾の国民に一番好きな国はどこか?とアンケートをすると50%以上が日本と回答します。
現在日本語学習中の学生も多いですが、大人においても日本語学習済みの割合が高いです。
台湾人は日本語を学んで、日本での就職や観光、趣味など多岐に渡って活用しています。
日本語能力試験を受ける外国人は台湾人がもっとも多いというデータもあります。
アメリカ
アメリカの日本語学習者の多くが学生で、全体の90%以上を占めています。
アメリカ人はスペイン語やフランス語、ドイツ語、イタリア語など様々な言語を学習していますが、日本語もそれらについで人気があります。
アメリカ人では、日本のアニメやゲームが好きな若者が増え、日本語を学ぶ人が増えているそうです。
フィリピン
フィリピンの日本語学習者の多くが学生(語学学校)で、全体の50%以上を占めています。
フィリピンも親日国家の一つと言えますが、近年フィリピンへ旅行に行く日本人や移住する日本人も増えています。
逆に以前からフィリピンから日本へ旅行や就職目的で来日する人も多いですが、近年、若者を中心に日本のアニメなどの人気が高まり学習者が増えているようです。
また、高校の授業でも日本語を選択科目として選択できるようになっていることも学習者が増えている要因の一つです。
マレーシア
マレーシアの日本語学習者の多くが学生(小中高)で、全体の50%以上を占めています。
マレーシアには「ルックイースト政策」というものがあり、日本の集団主義と勤労倫理を学べという国の方針です。
日本への関心が強い国の一つで、日本のアニメやマンガを知っている人も多いです。
まとめ
世界には日本語学習者が約350万人以上と言われています。
母国語である日本語を海外の人が勉強してくれていると思うと嬉しくなりますよね。
実際に、海外の旅行先で日本語を喋れる人がいるとすごく心強く感じると思います。
2020年の東京オリンピックは延期になってしまいましたが、2021年に開催された場合は日本の人気が高まりより日本語学習者が増えるかもしれません!