世界には196ヶ国(海外領土や自治領などの地域も含めると249)あると言われていますが、その中で自営業者数(自営業者比率)が高い国のランキングをご紹介します。
ランキングを見る前にまずは世界で自営業者数(自営業者比率)が高い国トップ10を予想してみてください!
世界で自営業者比率が高い国トップ10
ランキング | 国名 | 自営業者比率(%) |
1位 | コロンビア | 50.13 |
2位 | ブラジル | 32.49 |
3位 | メキシコ | 31.95 |
4位 | ギリシャ | 31.90 |
5位 | トルコ | 31.54 |
6位 | チリ | 27.21 |
7位 | コスタリカ | 26.64 |
8位 | 韓国 | 24.64 |
9位 | イタリア | 22.74 |
10位 | ポーランド | 20.01 |
出典1:OECD(Organisation for Economic Co-operation and Development )
出典2:GLOBAL NOTE
(※2019年データ)
世界で自営業者比率が高い国1位はコロンビアです。
コロンビアにおいては雇用環境やそれを取り巻く環境の整備が進んでおらず、失業率も高い傾向にあります。
インフォーマル労働(経済活動が行政の指導の下で行われておらず、国家の統計や記録に含まれていないようなもの)も多いのも特徴です。
このことからも、先進国のようにチャレンジ精神を持った人が起業しているわけではなく、雇用先があまりなく、やむなく自身で何かしらの商売をして生計を立てている人が多いのではないか?と予測ができます。
上位の国は中南米が中心
2位~10位の国をみてみると、中南米諸国が中心です。
10か国のうち、1位のコロンビア、2位のブラジル、3位のメキシコ、6位のチリ、7位のコスタリカの約半数が中南米の国になっています。
日本は何位?
日本は世界29位です。(数値10.04%)
ちなみに、アメリカは38位です。
約10%ということは10人に1人が自営業者ということになります。
皆さんの周りでも起業して会社経営をしている方や、自分のお店を持っている方、個人事業主として事業を営んでいる方などは10人に1人くらいの割合でいるのではないでしょうか?
先進国の他の国と比較すると、この数値は多いとも少ないともどちらとも言えません。
アメリカは起業している人が多いイメージですが、ランキングは38位で比率は6.11%と意外な数値になっています。
逆にヨーロッパ諸国が比較的上位のランキングに位置しています。
日本のランキングの前後5位の国
24位:オーストリア
25位:フランス
26位:リトアニア
27位:ラトビア
28位:ハンガリー
29位:日本
30位:スウェーデン
31位:オーストラリア
32位:ドイツ
33位:ルクセンブルク
34位:デンマーク
35位:カナダ
まとめ
自営業者の比率は中南米の国が最も多く、次にヨーロッパ諸国が多い傾向にありました。
日本は約10%という数値でイメージ通りの水準だと思います。
ただ、日本のように他国に比べても安定志向が根付いている国で、自営業者が10%もいるということに驚く方もいるかもしれません。
今後は、終身雇用や年金などが保証されないことが当たり前になってくる時代ですので、会社に依存することなく、どんな状況でも自分の力で生計を立てていけるように工夫していくことも重要になってくるでしょう。