世界には196ヶ国(海外領土や自治領などの地域も含めると249)あると言われていますが、その中で男性の自殺率が高い国のランキングをご紹介します。
ランキングを見る前にまずは世界で男性の自殺率が高い国トップ10を予想してみてください!
前回の記事では性別を区別せずに世界の自殺率ランキングをご紹介しましたが、韓国が1位、日本は8位という順位でした。
男性と女性の自殺率の差は国によって大きく異なる場合もあれば同数程度の場合もあります。
日本は近年は若年層の女性の自殺率が増加しているといったニュースなども報道されていますが、実際に統計データではどういった水準になっているでしょうか?
※今回の統計データの概要
・各国の人口10万人当たりの年齢調整自殺者数。
・自殺者は自傷を死因とする死亡者。
世界で男性の自殺率が高い国トップ10
ランキング | 国名 | 人数(10万人あたり) |
1位 | 韓国 | 38.00 |
2位 | リトアニア | 35.90 |
3位 | ラトビア | 28.50 |
4位 | エストニア | 26.90 |
5位 | スロベニア | 26.80 |
6位 | ハンガリー | 25.20 |
7位 | アメリカ | 23.00 |
8位 | クロアチア | 22.90 |
9位 | ベルギー | 22.60 |
10位 | フィンランド | 22.40 |
出典1:OECD(Organisation for Economic Co-operation and Development )
出典2:GLOBAL NOTE
(※2020年データ)
世界で男性の自殺率が高い国1位は韓国です。
総合ランキングでも1位の韓国ですが、10万人あたりの自殺者数は25.40人だったため、男性の自殺者数は女性に比べてはるかに多いことがわかります。(男性は38.00人)
トップ10の国の数値を見ても、男性の自殺率が非常に高いことがわかります。
上位の国はヨーロッパ諸国が中心
世界で男性の自殺率が高い国2位~10位の国をみてみると、総合ランキングと同様にヨーロッパ諸国が多くランクインしています。
順位が多少変動する場合がありますが、基本的にトップ10の顔ぶれに大きな変化はありません。
総合ランキングで11位だったクロアチアが8位に浮上し、総合ランキングで8位だった日本がトップ10から姿を消しています。
日本は何位?
日本は世界12位です。(数値は21.20)
男性の自殺率が総合ランキングよりも低いということは、一方で女性の自殺率が高いことを意味します。
日本においては男女平等な政策や文化が少しずつ根付いてきてはいるものの、女性の方が自殺に追い込まれるケースが多いことがわかります。
女性の自殺率のランキングについては下記記事でご紹介しています↓
男性の自殺率が高い国11位~20位(おまけ)
参考までに11位~20位の国もご紹介します。
11位:ロシア
12位:日本
13位:ポーランド
14位:フランス
15位:オーストラリア
16位:チェコ
17位:ニュージーランド
18位:オーストリア
19位:スウェーデン
20位:チリ
11位~20位までの国を見るとヨーロッパ諸国が多くランクインしており、数値としても比較的高いことがわかります。
ちなみに11位のロシアが22.20、20位のチリが17.30の数値です。
まとめ
世界で男性の自殺率が高い国1位は韓国でした。
総合ランキングとの比較でわかることは、自殺率が高い国は男性の自殺率も同様に高い水準にあるということです。
また女性と比較すると男性の方が自殺率が高くなる傾向が強い場合が多いですが、日本はその傾向とは逆の現象が起きているということを覚えておきましょう!