世界には196ヶ国(海外領土や自治領などの地域も含めると249)あると言われていますが、その中で貧困率が高い国のランキングをご紹介します。
ランキングを見る前にまずは世界で貧困率が高い国トップ10を予想してみてください!
可処分所得が高いと自分で自由に使えるお金が多くなることを意味します。
世界で貧困率が高い国トップ10
ランキング | 国名 | 貧困率(%) |
1位 | 南アフリカ | 26.60 |
2位 | コスタリカ | 20.40 |
3位 | ブラジル | 20.00 |
4位 | イスラエル | 17.90 |
4位 | ルーマニア | 17.90 |
6位 | アメリカ | 17.80 |
7位 | 韓国 | 17.40 |
8位 | リトアニア | 17.30 |
9位 | トルコ | 17.20 |
10位 | ラトビア | 16.60 |
10位 | メキシコ | 16.60 |
出典1:OECD(Organisation for Economic Co-operation and Development )
出典2:GLOBAL NOTE
(※2017年データ)
世界で貧困率が高い国1位は南アフリカです。
南アフリカはサッカーのワールドカップが開催されたり、高層ビルが立ち並んでいたり、アフリカ大陸の中では非常に発展しているイメージを持っている方も多いかもしれません。
しかし、ケープタウンやヨハネスブルクなどの大都市を除けば最低賃金も安い場合です。
南アフリカはアパルトヘイトという人種差別があった国ということもあり、国民の格差が大きいという実態があります。
また、「貧困傾向報告書」という別の資料によると2006年~2015年の貧困率は53%を超えているとも言われているため、統計データの取り方によっては思っている以上に深刻な状況だということがわかります。
【世界の最低賃金ランキング】世界で最低時給が高い国トップ10!日本は何位?
上位の国は発展途上国が中心
2位~10位の国をみてみると、地域に偏りはあまりなく、先進国よりも発展途上国が多くランクインしています。
先進国の明確な分類は難しいですが、一般的にはアメリカと韓国を除けば他の国は発展途上国と言っても良いでしょう。
普通に考えれば、発展途上国の方が経済が未完成なため、仕事がない人や賃金が低い人が多い傾向にあります。
しかし、アメリカと韓国に関しては国としては成熟しているにもかかわらず貧困率が高いため、富裕層と貧困層の格差が激しいことがわかります。
日本は何位?
日本は世界15位です。(数値15.70 %)
これを高いと思うか低いと思うかは人それぞれの感覚だと思いますが、個人的には思った以上に高い水準だと感じます。
15.7%ということは約6人に1人は貧困層に含まれることになります。
貧困ラインは全国民の等価可処分所得平均(中央値)の50%として設定されていますが、日本の場合、等価可処分所得の中央値は約250万円ですので、その50%といえば125万円ということになります。
自由に使えるお金が年間で125万円以下というのはどれくらいか想像つくでしょうか?
近年、この貧困率も徐々に上昇してきているため、日本では最低賃金の上昇などの政策が謳われていますが、資本主義社会において格差解消は簡単な問題ではありません。
日本のランキングの前後5位の国
10位はラトビアとメキシコの2か国をすでに発表済みのため12位~14位と16位~20位の国をご紹介します。
12位:チリ
13位:ブルガリア
14位:エストニア
15位:日本
16位:スペイン
17位:イタリア
18位:ロシア
19位:ギリシャ
20位:ルクセンブルク
ヨーロッパ諸国が近い順位に多くランクインしていることがわかりますが、日本は先進国の中でも貧困率が高いことがより理解できると思います。
まとめ
日本のように経済大国であってもこれだけの貧困率が高いのは驚いた方もいるかもしれません。
ただ、貧困といっても日本の場合は食べるものがない、家がないといったレベルの水準ではありません。
あくまで、最低限の生活をした上で自由に使えるお金が少ししかないため、娯楽や貯金にお金が回せないという感覚です。
そういう意味では発展途上国の貧困とは意味が違ってくるとは思いますが、実際に日本に住んでいながら貧困に陥ってしまうと、金銭的にも精神的にも非常に追い詰められてしまいます。
今後、日本は人口減少や少子高齢化が進むとともにAIの進歩などにより、人の仕事がさらに減ってくると予想できますので、貧困に陥らないような職業の選択などが重要になってくるでしょう。
また、政府が最低賃金の上昇だけでなく、社会保障制度の充実を図っていくことに期待したいですが、税金の使い道には限度があるため期待しすぎるわけにはいきません。