世界には196ヶ国(海外領土や自治領などの地域も含めると249)あると言われていますが、その中で給料が高くなっている国のランキングをご紹介します。
ランキングを見る前にまずは世界で給料が高くなっている国トップ10を予想してみてください!
近年、日本においても最低賃金が上昇していますが、その一方で平均年収は下がってきています。
世界各国が経済成長している中で日本は「失われた30年」などと呼ばれ、ほぼ成長できていない実態があります。
果たして日本は世界各国と比べて賃金の上昇率はどれくらいの水準なのでしょうか?
※今回の統計データの解説
・1995年を100とした場合の各年の賃金の伸び率をランキング化しています。
・賃金は従業員1人当たりの年平均賃金(現地通貨ベース)。
・賃金には基本給のほか、ボーナス・残業代を含みます。
世界で給料が高くなっている国トップ10
ランキング | 国名 | 賃金伸び率(%) |
1位 | エストニア | 967.67 |
2位 | リトアニア | 789.57 |
3位 | ハンガリー | 759.69 |
3位 | メキシコ | 617.09 |
3位 | ポーランド | 529.13 |
6位 | スロバキア | 500.85 |
7位 | アイスランド | 446.85 |
8位 | チェコ | 402.58 |
9位 | スロベニア | 399.74 |
10位 | 韓国 | 291.92 |
出典1:OECD(Organisation for Economic Co-operation and Development )
出典2:GLOBAL NOTE
(※2020年データ)
世界で給料が高くなっている国1位はエストニアです。
エストニアはヨーロッパのバルト三国のうちの一国です。
日本人にはあまり馴染みのない国かもしれませんが、近年様々な分野で急成長を遂げている国の一つです。
エストニアと言えば、当サイトでも移住関連で良く登場する国です↓
今回の統計データは2020年をベースにしたものですが、最新の2022年ベースのデータを調べると、エストニアの賃金は月で約1600ユーロ(日本円で約23万円)です。
ちなみに2000年は約300ユーロ、2010年は約800ユーロが月の賃金でした。
現在は2000年の5倍以上になっていることを考えると、ものすごい勢いで給料が高くなってきていることがわかります。
上位の国はヨーロッパ諸国が中心
給料が高くなっている国2位~10位の国をみてみると、ヨーロッパの国が多くランクインしています。
1位のエストニアを含めるとトップ10のうち8か国がヨーロッパです。
特にヨーロッパの中でも先進国と呼ばれる国ではなく、バルト三国や東欧の国々が多いことがわかります。
給料が高くなっている国11位~20位(おまけ)
参考までに11位~20位の国もご紹介します。
11位:ノルウェー
12位:アイルランド
13位:イスラエル
14位:オーストラリア
15位:スウェーデン
16位:アメリカ
17位:ニュージーランド
18位:イギリス
19位:カナダ
20位:デンマーク
11位~20位までの国を見るとトップ10と同様にヨーロッパ諸国が多いですが、先進国と呼ばれる経済大国が多くランクインしていることが目立ちます。
日本は何位?
日本は世界33位です。(数値95.81%)
ちなみに32位はスイスで賃金の伸び率は128.85%です。
経済規模が大きい主要国の中で日本は唯一伸び率が100%を切っています。
まとめ
世界で給料が上がっている国1位はエストニアでした。
2位以降の国もエストニアほどではないにしろ、右肩上がりに給料が上がっています。
しかし、日本おいては(唯一と言ってもよいと思いますが)、給料が上がっていない、むしろ下がっています。
日本人は治安も良く住みやすい国であることは確かですが、世界と比べてマイナスな側面もあることを客観的に理解しておくことも重要です。