アメリカの大手航空会社4社(アメリカン航空・ユナイテッド航空・デルタ航空・サウスウエスト航空)が全て赤字に転落してしまいました。
赤字に転落したのは2020年1~3月期の決算で、新型コロナウィルスの影響がちょうど出始めたシーズンとなります。
4社の赤字額の合計は45億ドル(約4800億円)
4社のうちユナイテッド航空が22億ドル(約2350億円)、ユナイテッド航空が17億ドル(約18億円)の赤字を計上しており、4社の赤字合計額は45億ドル(約4800億円)となりました。
新型コロナウィルスの影響で旅行客が著しく減少する一方、航空機のリース料や維持コスト、人件費などは通常通り発生してしまうため、赤字に転落してしまっています。
各航空会社は「4月~6月の売上は90%以上落ち込む可能性がある」としています。
支出をできるだけ削減するため、機体を手放したり、新たな設備投資の中止、従業員の給与削減、解雇、公募増資などを視野に入れているようです。
日本の大手航空会社「ANA」と「JAL」は大丈夫か?
日本人であればANAやJALがすぐに経営破綻して倒産するようなことは想像しづらいでしょう。
過去にJALは一度経営破綻しているという歴史がありますので、それを詳しく知っている方は今回ANAやJALが危ないと感じているかもしれません。
実際に、ANAとJALの株価は新型コロナウィルスの影響でかなり落ち込んでおり、他の銘柄が持ち直している中、上下を繰り返しています。
1兆円規模の資金調達などを確保しているとはいえ、今後どれくらい新型コロナウィルスの影響で旅行自粛や外出自粛が続くかわからない中で投資家心理もネガティブなものになっています。
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まとめ
世界全体でみれば、航空会社の中でも経営破綻しているところが徐々に出てきています。
大手航空会社においても、この状況が長く続けば新たな収益源を見つけていかなければ非常に厳しい展開が続くでしょう。
早く元の環境に戻ってほしいところですが、すぐに元通りになるのは厳しいので、まずは国内線、そして国際線の回復へと少しずつでも状況が好転していくことを願いたいですね。
そのためには、現時点でできることを各自やっていくしかないと思いますので、新型コロナウィルスが終息するその日まで頑張っていきましょう!