新型コロナウィルスの影響で世界中の航空会社は経営危機に陥っていますが、今後は「with コロナ」の環境下でいかに旅客機を飛ばしていくかが大きな課題となっています。
すでに経営破綻してしまった航空会社もありますが、生き残っている航空会社は様々な新型コロナウィルス感染防止対策を打ち出しています。
(参考)ANAと業務提携した「ヴァージン・オーストラリア航空」(豪2位の航空会社)が経営破綻!ANAも危ない?
今回は日本人もフィリピンのセブ島に行く際に良く利用する「セブパシフィック航空」の取り組みについてご紹介したいと思います。
セブパシフィック航空の「コンタクトレス搭乗」とは?
2020年5月8日にセブパシフィック航空から会員向けに1通のメールが届きました!
そこに「コンタクトレス搭乗」についての案内が記載されていました。
コンタクトレス搭乗とは非接触搭乗を意味します!
新型コロナウィルスの感染を防止する上で人と人が接触するのは避けるべき要素の一つです。
「3密」とよく言われますが、3密には①密閉、②密集、③密接が含まれており、コンタクトレス搭乗により密集と密接を防止することが可能です。
セブパシフィック航空の感染防止対策まとめ
コンタクトレス搭乗は新たな取り組みとしてピックアップされていますが、もちろん新型コロナウィルスの感染防止対策はそれだけでは十分ではありません。
セブパシフィック航空が旅客機を運航する上で取っている対策を簡単にまとめます。
マスクの着用と物理的距離を保った搭乗
すべての搭乗者に対してマスクの着用を徹底し、空港や機内でマスクの着用をしない場合は搭乗が拒否される場合もあります。
空港カウンターを出発1時間前に閉鎖し、搭乗時間の確保と客どうしの物理的距離を保つようにしています。
また並ぶ際も目印に沿って感覚を空けて並ぶように促しています。
アルコール消毒剤の設置
カウンターなどの空港施設や機内施設においてアルコール消毒剤を設置し、乗客が自由に利用できるようにしています。
また、機内のお手洗いをはじめ接触頻度が高いエリアは頻繫な清掃作業を実施しています。
オンラインチェックイン及びコンタクトレス搭乗の実施
出発日前日にオンラインチェックインを済ませるように促しています。
荷物を預けないで搭乗する乗客に関しては、オンラインチェックインによるモバイル搭乗券を利用することでカウンターを経由せず直接ゲートへ進むことが可能です。
乗務員のPCR検査と防護具(PPE)の着用
パイロットや客室乗務員の全員がPCR検査を受けています。
また、客室乗務員は機内においてマスクと防護服の着用が義務付けられています。
機内の徹底した消毒作業
セブパシフィック航空の航空機はエアバスの認可を受けた機器を使用しており、毎日消毒剤を散布しています。
その他の消毒作業においても国際航空運送協会(IATA)の基準に従った手順で実施しています。
また、機内のお手洗いは30分おきに乗務員が消毒作業を実施しています。
全てのエアバス機はHEPAフィルターを搭載
セブパシフィック航空のエアバス機にはHEPAフィルターというものが搭載されており、約3分おきに機内全ての空気が入れ替わるようになっています。
※HEPAフィルターによってウイルスを含む空気中の99.99%の不純物を除去することが可能と言われています。
まとめ
世界中の航空会社はセブパシフィック航空のように感染防止対策を打ち出しています。
日本においては緊急事態宣言が解除され始めていますが、まだ海外旅行などをするにはタイミングが早いでしょう。
しかし、仕事の都合などでどうしても飛行機に乗る必要がある人にとっては、航空会社のこのような取り組みは非常に気になるところです。
今後、飛行機の乗り方やあり方が少しずつ変わっていく可能性もありますが、新型コロナウィルスが終息し以前のような安全な旅ができるようになる日を期待したいと思います。
※セブパシフィック航空の航空券を予約していてキャンセル手続きや返金手続きをしていないという方は下記記事をご覧ください↓
セブパシフィック航空の航空券が全額返金可能に!新型コロナウィルスの影響でフィリピンへの渡航を断念した人必見!