ヨーロッパ諸国では相変わらず新型コロナウィルスの感染拡大が深刻な状況です。
そんな中、オーストリアは感染者数が減っていることを受け外出制限を緩和する方針となっています。
一方、当初から感染者数が急増しているイタリアやフランスは外出制限を来月5月上旬まで延長を決定しており、近隣諸国でも対応が分かれ始めています。
ヨーロッパでにおける外出制限の効果は?
イタリアは当初、中国やイランと並び感染者数が多い国として報道されていましたが、3月10日以降に外出制限を開始しました。
その開始時期から現在1ヶ月が経過しようとしていますが、3週間後以降は新たな感染者数が減少しており一定の効果は得られています。
外出自粛の効果は新型コロナウィルスの特性上、2週間以降に効果が出ると言われていますので、世界的にみてもピークは一旦過ぎたとも考えられます。
オーストリアが外出制限を緩和!感染者はまた増える?
世界的にみても多くの国が外出自粛を国民に呼びかけています。
日本のように法的拘束力がない場合もありますし、ヨーロッパやアメリカのように強制的に外出を禁止している場合も多いです。
しかし、オーストリアでは感染者数が減少していることを受けて外出制限の緩和をスタートしました。
オーストリアでは一部の店舗の営業を認めており段階的に緩和をしていく方針です。
外出制限を緩和すると感染者はまた増えてしまうのか?
オーストリアを例にとると、4月14日時点で感染者数は約1万4000人、死亡者数は368人です。
しかし、ピーク時には一日当たり1000人以上の新規感染者が確認されていましたが、今月4月4日以降は100人~300人の新規感染者数に収まっています。
一定期間、外出制限をしたことで感染者数が減っていたことは事実ですが規制が緩和されすぎると再び感染者数が増加する可能性は十分にあります。
オーストリア政府はベッド数や仮設病院の設置など十分に準備を整えた上で、日々の感染者数を見ながら段階的に緩和を進めていく方針です。
もしこの試みが成功すれば各国のモデルとして参考になるでしょう!
まとめ
新型コロナウィルスの厄介なところは、感染力が強く感染者でも無症状の場合がある点です。
人と人が接触しなければ感染確率は非常に低くなりますが、日常の生活や経済のことを考えると各国ずっと外出制限をするのは困難です。
一旦、感染者数が減少して落ち着いたタイミングで緩和していくことになりますが、この感染率の高さとスピードを考えると常に慎重な体制が必要です。
人類はワクチンなどの薬ができるまでは、半永久的に新型コロナウィルスと共存していかなければならない可能性すら感じてしまいますが、今回のオーストリア政府の取り組みが成功し先行モデルとして世界各国に広がってほしいと思います。