旅行予約サイトで有名な「Booking.com(ブッキングドットコム)」が新型コロナウィルスの感染拡大に伴い、宿泊施設の清掃標準化プログラムを開始することになりました。
宿泊施設の清掃確認サービスを提供している「Properly(プロパリー)」という企業と共同でこのプログラムを実施し、「Booking.com(ブッキングドットコム)」内で掲載している宿泊施設の清掃レベルを一定以上に保つ効果が期待されています。
清掃標準化プログラムで宿泊施設内を監視?
今回のプログラムは具体的には、宿泊施設の清掃状況を遠隔で監視するというものです。
直接現場にスタッフがいって清掃レベルをチェックするのではなく、宿泊施設の写真を遠隔で監視することで清掃レベルを随時チェックしていくシステムです。
仮に、「Booking.com(ブッキングドットコム)」が清掃レベルが基準に満たしていないと判断した宿泊施設があれば、その宿泊施設は「Booking.com(ブッキングドットコム)」のサイト内から除外されることになります。
清掃標準化プログラムで民泊業者の倒産は増えるか?
「Booking.com(ブッキングドットコム)」の求める清掃レベルの基準が民泊事業者にとってどれくらいの難易度になるのかは現時点ではっきりわからないですが、仮に現状よりもコストがかかるレベルであればさらに経営が厳しくなるでしょう。
新型コロナウィルスの影響で、ゴールデンウィークにおいても前年と比べて大幅に宿泊者の数が減っている状況で、さらにコストが上がってしまうとなれば倒産する企業や、自己破産する個人事業主も増えていくことは十分に考えられます。
もちろん「Booking.com(ブッキングドットコム)」だけに予約を依存していない民泊事業者も多いとは思いますが、今後「Airbnb(エアビーアンドビー)」や他の旅行予約サイトにおいても似たような基準が設けられる可能性も視野に入れておく必要があります。
現に、「TRANBI」という事業売買のマッチングサイトでは民泊事業者が事業売却している数が急増しています。
本来であれば2020年のオリンピックによる宿泊者急増で利益を出せる計画だったのがキャンセルが相次いでいることで、資金繰りに苦戦し事業を手放す事業者が増えているようです。
まとめ
新型コロナウィルスの影響でホテルや旅館、民泊など大打撃を受けている中、少しでも利用者に安心してもらうために色々な取り組みをやっています。
臨時休業している施設もたくさん出てきていますが、仕事の都合などでどうしても宿泊しなければならない人も一部いるため、今回のような清掃レベルを向上させる仕組みを導入してくれると業界全体にとってもプラスに働くと思います。
資金繰りに困った事業者がこれからも続々と増えてしまう可能性もありますが、そこの支援や補償に関しては政府による給付金や無利子の融資などで何とか耐えて頑張ってほしいですね!
とにかく、一刻も早く新型コロナウィルスが落ち着き、旅行に行けるような環境に戻せるように今は各自できることをやっていきましょう。