新型コロナウィルスにより飛行機に乗る搭乗者の数は90%以上減っているとも言われています。
2020年のゴールデンウィークにおいては主要航空会社全体でみると国内線が93%減、国際線が98%減というデータもあります。(下記記事参照)
【新型コロナ】ゴールデンウィーク2020の航空会社の予約状況!国内線93%減、国際線98%減か。
緊急事態宣言による外出自粛で飛行機に乗って出張する人や旅行する人が大幅に減っていますが、5月中旬に入って緊急事態宣言も39都道府県で解除されてきており、今後は飛行機に乗る人も徐々に増えていくと予測できます。
そんな中気になるのが各航空会社の新型コロナウィルスに対する感染予防対策です。
今回は日本人の多くが利用するJAL(日本航空)の対策についてご紹介したいと思います。
JALの感染予防対策(機内)
機内におけるソーシャルディスタンス
飛行機の座席といえば基本的には狭いと感じる方も多いでしょう。
普段であれば空席率を減らしてできるだけ満席でフライトしたいのが航空会社の認識だと思います。
しかし、新型コロナウィルスの影響により「ソーシャルディスタンス」が求められるようになってきています。
そんな中、JALは当面の間、一部の座席を指定対象外とすると発表しています!
3列シートであれとすれば基本的には真ん中の座席は予約できないことになります。
参考までにJALの公式ホームページで案内されている座席指定のイメージ図をご覧ください。
出典:JAL公式ホームページ(新型コロナウイルス肺炎感染防止のためのソーシャルディスタンシング対応およびご搭乗に関するお願い)
機内の空気循環
機内の空気は、常に機外から新しい空気を取り入れ機内で循環させて排出を繰り返すことで2〜3分ですべて入れ替わる仕組みになっています。
またJALグループで運航するすべてのジェット機には、機内で循環する空気を清潔に保つための高性能空気フィルターが装備されています。
客室乗務員や地上係員のマスク・手袋の着用
国内線・国際線問わずすべての路線で客室乗務員はマスクを着用し、食事やドリンクサービスの際に手袋を着用しています。
また地上係員においてもマスクを着用する場合があります。
機内の消毒
テーブル、ひじかけ、座席テレビ画面やコントローラーなどの座席周り、トイレのドアノブや蛇口ハンドルなどに関してアルコール消毒を実施しています。
機内アナウンスの実施
咳や発熱などの症状がある場合や、疑いのある乗客については、空港到着後、検疫官に申し出るように機内アナウンスを実施しています。
対象路線:日本-北京、大連、天津、上海(虹橋・浦東)、広州、台北(松山・桃園)、高雄、ヘルシンキ、ロンドン、シドニー、メルボルン線
機内サービスの変更
【国内線】
・JAL TODOFUKEN STAMP企画におけるQRコードの読み取りを中断
・ブランケットおよび枕の貸出しサービスを一時中止
・飲み物を紙パック入りのお茶に一時変更。子供にはりんごジュースを提供。
※ファーストクラスにおいては、おしぼりが個包装の使い捨て紙おしぼりに一時変更されたり、機内食メニューの切り替え頻度が変更になったりしています。
【国際線】
・おしぼりを個包装の使い捨て紙おしぼりに一時変更
・機内食に関しても路線によっては中止もしくは変更
※ファーストクラスやビジネスクラスにおいては雑誌の貸し出しサービスが一時中断になっています。
乗客へのマスク着用徹底
搭乗に関して乗客へマスク着用するように協力を依頼しています。
また、体調が優れない場合は搭乗を控えるように案内しています。
JALの感染予防対策(機内以外)
ラウンジサービスの変更
ラウンジで提供する食事や飲み物に関しては変更があります。
具体的には、「個食・個包装でのサービス」もしくは「係員による提供サービスに順次変更」される予定となっており、それに応じて提供品が変更となる場合があります。
ラウンジ内喫煙所は密室空間になる恐れがあるため当面の間は閉鎖となります。
空港カウンターの営業時間の変更
【国内線】
エリアに応じて細かく営業時間が分かれているため詳しくは公式ホームページの《空港カウンター営業時間》をご覧ください。
【国際線】
エリアに応じて細かく営業時間が分かれているため詳しくは公式ホームページの《空港カウンター営業時間》をご覧ください。
羽田空港第1ターミナル北ウィングの一時閉鎖
閉鎖期間は4月17日から当面の間となっています。
・北ウィング出発カウンター
・北ウイング保安検査場E・F
・北ダイヤモンド・JGCプレミア・JALファーストクラス専用保安検査場
・北JALグローバルクラブ(JGC)エントランス
・北ダイヤモンドプレミアラウンジ
・北サクララウンジ
JALグローバルクラブ(JGC)エントランスの閉鎖
閉鎖期間中は、ダイヤモンド・プレミア専用セキュリティレーンを利用するように案内が出ています。
対象空港と対象期間は下記の通りです。
・大阪国際(伊丹)空港:4月19日(日)から当面の間
・福岡空港:4月24日(金)から当面の間
・新千歳空港:4月27日(月)から当面の間
まとめ
新型コロナウィルスの影響で各航空会社が感染予防対策を打ち出しています。
JALに関しては機内や機内外においても非常に細かく対策が徹底されています。
仕事などの事情でこの状況の中においても飛行機に乗らなければならない人にとっては安心できるレベルではないでしょうか?
航空会社のことを考えると座席に出来る限り多くの乗客が乗るのが理想ですが、乗客側の視点で考えるとここ数年においてはソーシャルディスタンスを確保した上で搭乗したいという人が多いでしょう。
今後、新型コロナウィルスの影響で新しい生活様式が求められますが、飛行機の利用においても従来とは違う形となっていきそうです。