新型コロナウィルスの感染がヨーロッパを中心に急増しています。
特にイタリアは感染者の数がものすごい勢いで増え、3月16日時点で24,747人となっています。
その他のヨーロッパ諸国においてもスペインが7,753人、フランスが5,423人、ドイツが4,838人など非常に拡大スピードが上がっています。
このことを受け日本の政府(外務省)はヨーロッパ諸国のほぼ全域を「渡航危険レベル3」と「渡航危険レベル2」とする発表をしました。
ヨーロッパ諸国の国別感染者数の推移
国別の感染者の推移は外務省の公式ホームページに記載がありますので、一部転載します。
出典:外務省HP
データを見てもヨーロッパ諸国の感染者数が急増していることが一目でわかります。
つい先日まではイタリアの感染者数はイランや韓国よりも少ない状態であったのに、中国に次いで感染者数が2番目に多くなっています。
「マスクは病気になった人がするもの」という意識や「なんとかなる」というような意識を持つ文化の国もあるため、人に感染させやすい流れになっているのかもしれません。
また、イタリアにおいてはEUの経済発展のために医療機関をここ数年敢えて減らしてきた国でもあるため、重症の感染者を病院で受け入れられずに感染拡大や死者数の拡大に繋がってしまっているようです。
「渡航危険レベル3」と「渡航危険レベル2」とは?
簡単に理解すると、下記の意味になります。
外務省は以前からイタリアの感染者が多い北部のエリアについては「渡航危険レベル3」を発令していましたが、ここ最近のヨーロッパ諸国の感染拡大を受けて、「渡航危険レベル3」のエリアを拡大する方針になりました。
拡大されるエリアは具体的にイタリア北部の別の地域、スイス南部の地域、スペインのマドリード周辺地域、アイスランド全域などです。
また、それ以外にもフランスやドイツ、ベルギー、オランダ、ノルウェーなど他のヨーロッパ諸国26ヶ国に対しても「渡航危険レベル2」を発令しました。
さらに、イギリスやアイルランドに対しても「渡航危険レベル1(渡航を十分注意してください)」が出され、結果的にヨーロッパ全域で渡航に関する注意が発令されました。
まとめ
ヨーロッパは日本人の旅行先としても人気ですが、新型コロナウィルスの感染拡大により入国制限や行動制限措置が取られている国も多くなってきています。
外務省からも渡航危険レベル1~3までが発令されているため、どうしても出向く必要がある場合以外はキャンセルや延期をした方が望ましいでしょう。
ヨーロッパ諸国では、学校の休校だけでなくお店などもほぼ全て休業させるような体制に入ってきていますので状況の過酷さがわかります。
今後も外務省からの情報など常に新たな情報が入る可能性がありますので、各自随時チェックするようにしてください。