みなさん、こんにちは。ペルー在住のRyotitaです。
今年も残すところ、あと1ヶ月となっていしまいました。
年々、時間が過ぎるのが早く感じています。
そんな今回は、少し早いですが【ペルーのクリスマス】についてです。
南半球に位置するペルーの真夏のクリスマスはどのように過ごし、何を食べるかなどを解説していきます。
ペルーでのクリスマスの過ごし方
日本では、”クリスマス=カップルの日”という印象が強いという方も多いと思います。
しかし、カトリック教徒の多いペルーでは、イエス・キリストの降誕(誕生)を祝うために家族が集まり食事を楽しみます。
12月24日の夜に食事をスタートさせ、12月25日になると、「¡Feliz Navidad!(メリークリスマス)」と言って、家族1人1人とハグをします。
また、外では花火を打ち上げる人もいるので、日付が変わると花火の音が響き渡ります。
子どもがいる家庭や、家族にプレゼントを贈る場合は、ツリーの下に並べられたプレゼントをこの時間に開封します。
スーパーや市場では、11月下旬から12月に入るあたりからクリスマスツリーの装飾品やクリスマス用のデザインが施された食器類やクッションなどが棚に並び始めます。
それと同時に、子どもへのプレゼントとなるおもちゃも目立つところへ陳列されます。
早い家庭では11月下旬や12月の上旬には、子どもへのプレゼントを購入するそうです。
クリスマスの飾り付け
ペルーでも日本と同じようにクリスマスツリーを飾りったり、家に電飾を付ける人もいます。
しかし、日本と違うところは、ペルーでは”Nacimiento”(ナシミエント)というものを飾るところです。
”Nacimiento”とは、イエス・キリストの誕生を人形で再現したもので、そこには聖母マリア、聖ヨセフ、イエス・キリスト、東方の三賢人やそれを見守っている動物たちがいます。
小さなものから、家庭によっては大きな人形を使って”Nacimiento”を飾る人もいます。
また、家庭だけでなく、役場や公園などでも飾っていることもあるので、クリスマスシーズンにペルーに来られる方や、家で”Nacimiento”を飾っていない人などは、外出中に探してみるのもいいでしょう。
クリスマスに食べるもの
ペルーのクリスマスで食べられる定番のものはいくつかあります。
七面鳥
豚肉を食べる家庭もありますが、七面鳥の方が定番だと思います。
七面鳥を食べる家庭では、処理された七面鳥一匹をスーパーなどで購入し、家で味付けをします。
しかし、調理時間が4時間以上と家庭のオーブンで調理するのは大変なので、業務用のオーブンを持つパン屋さんへ七面鳥を持って行き、お金を払って調理してもらいます。
食べる時は、ご飯やマッシュポテトやサラダなどの付け合せと一緒に食べます。
パネトン
パネトンとは、ドライフルーツを練り込んだドーム型の焼き菓子です。
日本でも売られているパネトンですが、イタリア起源のお菓子で、イタリアからの移民がペルーへ持ち込みました。
普段から目にする商品ですが、クリスマスが近づくとスーパーや商店でも仕入れの量が増え、大量に陳列されます。
多くのメーカーが製造しているので、食べ比べてみるのも面白いかもしれません。
ただ、甘いものが好きな私でさえ、すごく甘く感じるほどの甘さです。
ホットチョコレート
ペルーのクリスマスは真夏ですが、ホットチョコレートを飲みます。
これは、スペインから移民がやって来た時代のこと。
スペイン人はサトウキビをペルーに持ち込むと、それを甘味料としてチョコレートと一緒に飲んだところ、ペルー人たちはそれを気に入り、甘いチョコレートドリンクを飲み始めたそうです。
また、その時代は24日のクリスマス・イブに断食をしていたそうで、その時に甘いチョコレートドリンクが飲まれていたのが始まりだそうです。
今ではクリスマスには欠かせないものとなっています。
会社からのクリスマスプレゼント
これは会社の規模にもよりますが、従業員にプレゼントを送る会社もあります。
基本的には2種類あります。
1つ目は”食料品の詰め合わせボックス”。(上に貼ったパネトンの写真上部にある箱)
中身はパネトン、ワイン、ホットチョコレート用のタブレットチョコレート、砂糖1kg、乾燥パスタなどの食料品が入っています。
2つ目”七面鳥の引換券”です。
引換券でも6kgや12kgなどさまざまなものがあり、自分の欲しい七面鳥が引換券の額面より大きい場合は、不足分は自己負担で買うことになるそうです。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
ペルーでは日本と違い、新年よりもクリスマスを派手に祝います。
そのため、クリスマスの食卓にはいろいろなものが並び、”正月太り”ならぬ”クリスマス太り”に陥ることになります。
今年もクリスマスに備え、少しダイエットを始めようと思います。
それでは、Chao! ¡Nos vemos!