韓国留学でコシウォンに住むことを考えているあなた。
日本ではなじみのないコシウォンという施設が一体どんな所なのか、知りたくありませんか?
私も韓国留学するまでは、コシウォンという住居の存在を知りませんでした。
でも、実際に生活してみて、留学生におすすめの施設だとわかりました。
そこで、この記事では私が住んでいたコシウォンをご紹介したいと思います。
住んでみて感じたメリット・デメリットについてもお伝えしますので、コシウォンがどんな施設なのか具体的にわかります。
コシウォンとは一体どんな施設なのか?
コシウォンとは、元々試験を控える人が勉強に集中するための部屋です。
「考試院(コシウォン)」という漢字表記を見れば、どういった施設なのか想像できると思います。
受験生の経済的負担にならないように配慮されているのか、ワンルームなどと比べて家賃が安くなっています。
相場としては、1ヶ月あたり日本円で50,000円前後です。
シャワーやトイレ、キッチンなども完備されているので、きちんと生活できる環境になっています。
そのため、一人暮らしの大学生や留学生、会社員にも多く利用されています。
私が住んでいたコシウォンをご紹介
それでは、実際に私が住んでいたコシウォンをご紹介します。
住んでいたのは、大学路(テハンノ)という場所にあるコシウォンです。
ソウルの地下鉄4号線、恵化(へファ)駅から徒歩5分の位置にあり、アクセスは抜群でした。
周囲にはスーパーや映画館、カフェやコンビニ、何でもあったので生活に困ることはなかったです。
家賃
家賃は、日本円で月43,000円程でした。
私の部屋はシャワートイレ付きで外窓があったので、一番高かったです。
シャワートイレが付いていなかったり内窓の部屋だと、家賃はもっと安くなります。
最初は月46,000円程でしたが、半年住んだところでオーナーに交渉をして、値下げに成功しました。
部屋のタイプ
部屋のタイプは、すべて個室でした。
そして、シャワートイレがあるかないか、内窓か外窓かに部屋のタイプが分かれました。
シャワートイレの付いていない部屋を利用する場合は、共用のシャワートイレを使います。
相部屋はなくすべてが個室なので、プライベートな空間を確保できます。
部屋の設備
私の住んでいた部屋には、以下の設備がありました。
- 机
- 椅子
- 有線LAN
- テレビ
- 扇風機
- 冷房
- ミニ冷蔵庫
- ベッド
- クローゼット
- 収納棚
- 物干しざお
- シャワートイレ
布団一式は用意されていなかったので、自分でそろえました。
イーマートやロッテマートなどの大型スーパーに行けば、購入できます。
また、冬はオンドル(韓国の床暖房)で部屋が暖かいです。
半袖短パンで過ごせるので、南国気分を味わえます。
共用の設備
共用の設備としては、
- キッチン
- 洗濯機
- シャワートイレ(部屋にシャワートイレがない人が使います)
- Wi-Fi
- バルコニー
がありました。
キッチンには調理器具がそろっているので、自分で料理もできます。
ウォーターサーバーや電子レンジもあって、コンビニの弁当やカップラーメンも食べられます。
また、ご飯・キムチ・卵・インスタントラーメン・インスタントコーヒーが無料なので、食費を節約したい人にとってはとても助かります。
管理スタッフが毎日きちんと掃除をしてくれていたので、清潔で気持ち良く使えました。
日当たりが良くて、明るい雰囲気のコシウォンでしたね。
コシウォンのメリット・デメリット
ここでは、私が実際にコシウォンに住んでみて感じた、メリット・デメリットについてお伝えします。
メリット
入居・退去時の手続きがラク
入居や退去時に、面倒な手続きがなくてラクでした。
ワンルームのように保証金(日本でいう敷金)は必要ありませんし、頭金や保証人がいなくても借りられます。
家賃を前払いすれば、即入居できます。
退去時も、前もって管理スタッフに伝えておいて、当日出ていけばOKです。
家賃が安くておトク
ワンルームや大学の留学生寮よりも家賃が安くておトクです。
しかも、水道光熱費込みなので、コスパが良いです。
共用のキッチンに行けば、ご飯やインスタントラーメンなどの食べ物が無料で置いてあるので、最悪、食費がなくなっても生きていけます。
私もご飯とインスタントラーメンだけで食費を切り詰めたことが何度もあります。
家賃さえ払えば、他にお金がかからないので、本当におトクです。
プライベートの空間を確保できる
家賃が安いので相部屋なのでは?と思ってしまいがちですが、すべて個室です。
シャワートイレの有無や内窓・外窓の違いはありますが、プライベートの空間は確保されています。
元々は試験勉強をする人のための施設なので、とても静かな環境です。
また、各部屋には鍵をかけられるので、防犯の面でも心配する必要はありません。
女性の場合、女性専用フロアもあるので、安心して生活できると思います。
デメリット
部屋が狭い
部屋が狭いのがデメリットだといえます。
部屋の大きさが3畳くらいなので、開放感がありません。
狭い場所が苦手な人は、ストレスを感じるでしょう。
私も狭い部屋は平気なものの、たまにストレスを感じることがありました。
そんなときは、バルコニーに出て外の空気を吸うことで気分転換していましたね。
バルコニーから眺めた街の景色は、昨日のことのように今でも覚えています。
壁が薄い
壁が薄いのもデメリットです。
壁というよりも、薄い板という感じで防音効果はなかったです。
隣の部屋の人がシャワーを浴びる音やドライヤーの音がよく聞こえてきました。
それでも、不快に思うことはなかったです。
私自身、苦情を入れられることはなかったし、「うるさいなあ」と思うこともありませんでした。
イライラすることもなく、落ち着ける環境でした。
洗濯機は共用
洗濯機が共用だったので、潔癖症に近い人は無理でしょう。
私の場合は「洗剤を入れて洗うんだから汚くない」と思えたので、洗濯機の共用は平気でした。
ただ、洗濯機の中にあるゴミが自分の衣類に付くのだけは嫌でした。
なので、洗うものはすべて洗濯ネットに入れて洗っていました。
洗濯ネットはダイソーに行けば購入できます。
韓国にはダイソーがあちこちにあるので、すぐに見つかるはずです。
まとめ
私が住んでいたコシウォンをご紹介させていただきましたが、いかがでしたか?
コシウォンがどういった施設なのか、メリット・デメリットもわかったと思います。
部屋が狭かったり洗濯機が共用だったりと、コシウォンには確かにデメリットがあります。
でも、水道光熱費込みの家賃を払うだけで住むことができる、というのは大きな魅力だと思います。
電気代や水道代を気にする必要はないですし、無料でご飯が食べられます。
門限もないので自由に出入りできますし、個室なので他人に気を使う必要もありません。
韓国で留学生活を送るあなたにおすすめの施設だといえます。