購入か賃貸か?メキシコの物件探し事情とは

こんにちは!

メキシコ在住ライターのGomariです。

3月になり、年度末で引越しされる方が増える時期に入りましたね!

筆者の周りにも、メキシコから去っていく方、メキシコ国内でお引越しされる方、メキシコへ引っ越してこられる方がたくさんいます。

そして特に、メキシコへ引っ越して来られる方からは「住宅選びで特に気を付けるべきはどんなこと?」、「メキシコに長く住む予定だが、住宅は賃貸にするか購入するかどちらがいい?」など、物件探しに関する質問をいただくことが多いです。

実際に住んだことのない国へお引越しするとなると、たしかにこうした物件探しのポイントはとても気になりますよね。

そこで本日は、メキシコの物件探し事情についてお話ししたいと思います。

物件探しで気を付けたいこと

現在売り手市場のメキシコでは、物件を決める際にスピーディーな決断が求められます。

多くの場合、ほとんど面識のない大家さんと契約することになり、物件の良し悪しを細かくチェックしたり熟考したりする時間も与えてくれません。

なので、ご自身にとって譲れないポイントや条件、事前に想定される問題点を整理した上で、大家さんと交渉することが大切です。

また、英語は基本的に通じないので、全てスペイン語での対応・契約となります。

スペイン語に自信のある方なら別ですが、不安のある方は、英語や日本語が通じる不動産会社やエージェントを利用することを強くオススメします。

なぜなら、大家さんはできる限り貸し手側にとってより有利な条件で契約しようとしてきますし、メキシコの通常賃貸契約期間は1年〜2年単位です。

契約の際には、借り手側にとって不利となる条件が少しでも含まれていないかどうか、しっかりと細部まで確認しておく必要があります。

そのため、確実に、納得のできる条件で契約できるように、言語面の体制を整えておくことが肝要です。

押さえておくべきポイント

なにより安全第一

メキシコの治安は、良いとは言えません。

在メキシコ日本大使館から、日本人が恐喝、窃盗、強盗、詐欺や誘拐などの被害に遭ったという報告を聞くことが少なくありません。

映画みたいな話に聞こえるかもしれませんが、カルテル間の抗争が絶えず、一般人が巻き込まれることもあります。

いつどこで自分が被害者になるか分からないという意識を常に持って、生活していかなければなりません。

そのため、物件選びにおいても、セキュリティ面で安心できるエリアを選びましょう。

メキシコでは24時間警備員のいるマンションが多いので、そうしたセキュリティがしっかりした物件を選ぶのも一つだと思います。

工場地帯から離れている

ただでさえ大気汚染が問題視されているメキシコ。

雨季後の大気汚染がひどい季節なんかになると、空気が見るからに茶色になります。笑

工場地帯はさらに大気汚染がひどいので、注意が必要です。

私立病院が近くにある

メキシコの医療レベルは一定の水準にあり、日本と遜色ない設備が整った病院もありますが、これは私立病院に限られた話

公立病院だと、予算不足による医療機材や設備の老朽化、医薬品の不足などが問題となっており、満足な医療が受けられない可能性が高いです。

さらに、メキシコの救急車は大半が民間経営で、その対応が想像を絶するレベルで大変ひどく、信用できません。

いざというときのため、私立病院が自力で行ける範囲にあるエリアを選びましょう。

ペナルティの相場

無事に物件が決まったとしても、やはり実際に住んでみるとなにかとトラブルが起こるもの。

その際、きちんと大家さんが対応してくれれば問題ありませんが、中には全く対応してくれない大家さんもいます。

こうしたことで途中退去を決めた場合、ペナルティが発生することがほとんどです。

1年契約の場合、6ヶ月以内に途中退去すると家賃2ヶ月分、それ以降は家賃1ヶ月分が相場です。

賃貸と購入どちらがよいか

賃貸の場合

実はメキシコって、毎年家賃が上がるんです。

メキシコの中央銀行であるBanco de Méxicoが毎月の物価上昇率を算出し、それを元に翌年の家賃の上昇率が決められるのですが、ここ数年はその上昇率が8%となっています。

もちろん、大家さんによっては8%より少なく抑えてくれることもありますし、特にコロナ禍で都心の住宅需要が下がっていたときなんかは低く抑えられることが多かったようです。

しかし、アフターコロナで都心の住宅需要が再び高まってきていることに加え、物価上昇にも歯止めが効かなくなってきている昨今の社会状況を鑑みるに、来年度以降は家賃の上昇率が高くなるのではないかと予想されます

賃貸の場合は、ご自身が住むであろう年数を考えて、ある程度の余裕を持って支払える家賃の物件を探すことをオススメします。

ちなみに筆者は賃貸に住んでいますが、①家賃増額一年分と②新しい賃貸物件への引越しにかかる費用を比較して、②の方が安い場合は、新しい賃貸物件に引っ越しています。

購入の場合

なんと、メキシコは新築物件が一番お安いです。

年数が経つにつれてどんどん価格が上がっていくのです!

そのため、投資目的で新築マンションを購入する方が多く、お部屋を貸しに出したり、数年後に売って住み替えたりしているようです。

長く住む予定の方は、賃貸ではなく購入にした方が、結果的に安く済むだけでなく、手放すときに高く売れて「得しちゃった!」なんてこともあるかもしれません。

最後に

本日はメキシコの物件選びについてお話ししましたが、いかがだったでしょうか。

日本とは違ったルールや視点から選ぶ必要があり、驚かれた方もいらっしゃるのではないでしょうか。

お家選び自体はワクワクするものだと思うので、注意すべき点だけ忘れないようにして、楽しみながら探してみてくださいね♪

それではまた。

Adiós!

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