世界には196ヶ国(海外領土や自治領などの地域も含めると249)あると言われていますが、その中で水産物の漁獲量が多い国のランキングをご紹介します。
ランキングを見る前にまずは世界で水産物の漁獲量が多い国トップ10を予想してみてください!
世界で水産物の漁獲量が多い国トップ10
ランキング | 国名 | 漁獲量(トン) |
1位 | 中国 | 13,445,983 |
2位 | インドネシア | 6,989,382 |
3位 | ペルー | 5,675,209 |
4位 | インド | 5,522,714 |
5位 | ロシア | 5,081,017 |
6位 | アメリカ | 4,253,236 |
7位 | ベトナム | 3,421,880 |
8位 | 日本 | 3,215,130 |
9位 | ノルウェー | 2,603,574 |
10位 | チリ | 2,182,768 |
出典1:FAO(Food and Agriculture Organization)
出典2:GLOBAL NOTE
(※2020年データ)
世界で水産物の漁獲量が多い国1位は中国です。
合計値で1位だった中国ですので、漁獲量においても1位なのは必然かもしれませんが、2位以下の国と漁獲量でみるとそこまで大きな差がない点は注目点です。
中国は純粋な漁獲量も多いといえますが、養殖生産量が世界と比較して圧倒的に多いことがわかります。
「水産物の養殖生産量」のランキングについては下記記事でご紹介しています↓
上位の国はヨーロッパ諸国が中心
ランキング2位~10位の国をみてみると、アジア(東南アジア)諸国が多くランクインしているのは変わりません。
9位のノルウェーと10位のチリ以外は合計値ランキングでもトップ10に入っていた国々です。
ちなみに9位のノルウェーは合計値で11位、10位のチリは合計値で13位の国です。
また、合計値で8位だったバングラデシュは漁獲量では11位、合計値で9位だったフィリピンは漁獲量では12位なので、上位にそこまで大きな変動はないことがわかります。
日本は8位
水産物の漁獲量と養殖生産量の合計値でのランキングは10だった日本ですが、漁獲量のみのランキングでは8位に上がっています。
ということは、日本は世界と比較して相対的に漁獲量の方が養殖生産量よりも多いということがわかります。
日本は技術力のある国で養殖生産も盛んなイメージですが、やはり島国ということもあり純粋な漁獲量に大きく頼っていると言えるでしょう。
まとめ
純粋な漁獲量のランキングにおいても中国が1位で、トップ10の上位の顔ぶれもほとんど変わらないことがわかりました。
日本は8位で世界的に見れば漁獲量が多い国ですが、寿司をはじめとして消費量も多いため輸入に頼っている部分も大きいです。
特に、ロシアのウクライナ侵攻後は世界の物流関係が崩れていて、日本も従来までの供給体制が崩れつつあります。
今後、地政学リスクも高まっている中、日本の海洋資源を守って安定的な漁獲量を維持することが課題となってくるでしょう。