ライターのカカドです!
海外旅行や移住を考えるときに、日々の食事について気になる方も多いんじゃないでしょうか?そこで今回は、ブラジルの食生活をご紹介します。
みなさん、ブラジルの食べ物といえば何をイメージしますか?
日本のブラジルレストランの料理といえば、シュラスコが多いですよね。シュラスコとは、牛肉などに岩塩などを付け、塊のまま炭火で焼いて、シンプルに食べる肉料理で、バーベキューと同じようなものです。
確かに、こうした肉料理は美味しいですが、バーベキューは毎日するものではないですよね。それでは毎日何を食べているのでしょうか?
早速、ブラジルの食生活を見ていきましょう。
【食事回数】ブラジルは1日2食〜3食
まず、ブラジルでは日本と同じように3食摂る家庭もあれば、2食の家庭もあります。それぞれの食事の内容はこんな感じです。
3食の家庭:朝ご飯、昼ご飯、(軽食)、夜ご飯
2食の家庭:朝ご飯、昼ご飯、(軽食)
案外、軽食の量が多いので、そのまま夜ご飯を食べない家庭が多く、実質量は多いけどきちんとした食事は2食だけということです。それでは、それぞれの食事でどんなものを食べているのでしょうか?
【朝ご飯】コーヒーに合うものだけを食べる
朝ご飯の例:コーヒー/バターを塗ったパン/チーズ/フルーツ
ブラジルで朝ご飯のことを、朝のコーヒーを意味する「カフェ・ダ・マニャン(café da manhã)」と呼びます。そう、ブラジルで「朝ご飯を食べる」というよりは「朝コーヒーを飲んで、それに合うものを食べる」というイメージなのです。
日本の家庭ではご飯や味噌汁、納豆を食べる家庭もあるという話をすると、気持ち悪がられることさえあります。朝はコーヒーが中心で、その周りに味が合う食べ物があるのです。
では、何を食べるかというと、トーストやパン、フルーツ、オムレツ、ケーキなど、ホテルの朝食のビュッフェに並んでいそうな洋風の食べ物を食べます。日頃からシンプルなケーキを食べる家庭も多く、家にストックしてあるのをよく見ます。
ブラジルらしいもの、というとやはりフルーツです。パイナップルやマンゴー、パパイヤなどトロピカルフルーツをコーヒーの後に食べる人もいます。また、こうしたフルーツは国内でたくさん取れるので、価格も安くまた新鮮で美味しいです。
【昼ご飯】1日の栄養をここでたくさんとる!
昼ご飯の例:ご飯/フェジョン(煮こんだ豆)/牛肉/サラダ/フルーツジュース
ブラジルでは夜ご飯よりも昼ご飯が重視されており、昼ご飯に栄養のあるものをたくさん食べます。その中でも大切なのが煮こんだ豆料理の「フェジョン(feijão)」です。玉ねぎやベーコンなどと合わせて煮込み、味付けはニンニクと塩だけ、とかなりシンプルな料理ですが、タンパク質や鉄分が豊富に含まれています。
そこに必ず付くのが牛肉などの肉料理です。鶏肉、豚肉の場合もシンプルな味付けが多いですが、魚が出てくることはなかなかありません。海岸沿いの町であっても、どちらかというと肉を食べることが多いです。サラダではレタスやトマト、ルッコラなどを多く見かけます。
そして、昼ご飯と合わせて飲むのがジュースということにびっくり。しかも100%果汁のフルーツジュースを家庭で作ることも多く、そこはさすがフルーツの豊富なブラジル、という感じですね。
【軽食】朝ご飯よりも少し多めに食べる
軽食の例:カフェオレ/タピオカサンドイッチ/フルーツ
軽食は大体16:00〜18:00頃にとることが多いです。日本のおやつの時間よりも若干遅いイメージです。朝ご飯と何となくメニューが似ていますが、少し時間をかけてこの軽食を用意をし、例に挙げたようなタピオカサンドイッチなどを作ったります。
タピオカといえば、黒い大粒のタピオカパールが入ったタピオカドリンクを想像する人がほとんどだと思いますが、ブラジルでは実は違うんです。ブラジル人にとってのタピオカは、このタピオカサンドイッチなのです。
そもそもタピオカとは、芋の一つ「キャッサバ」から作った粉のこと。これをフライパンで焼いて、中にチーズやハム、ジャムなどを挟んで食べるのがタピオカサンドイッチです。
【夜ご飯】基本的には昼ご飯と同じ?
夜ご飯の例:ご飯/フェジョン(煮こんだ豆)/鶏肉/サラダ
夜ご飯は20時頃にとる家庭も多く、日本よりも少し遅いですね。夜ご飯の内容は様々ですが、やはり昼ご飯と同様「フェジョン(feijão)」を食べる家庭が多く、また、昼ご飯よりも量が少ない場合が多いです。ちなみに夜ご飯を抜くのは、軽食をたくさん取ったり遅い時間に食べたりするためです。
【まとめ】
ブラジルの毎日の食生活を紹介してきましたが、いかがでしたか?
代表的な食生活といえば、というところで今回はざっくりと紹介しました。ですが、日本と同じようにブラジルの家庭でも、様々な国の料理を取り入れています。
例えば、ロシア料理のストロガノフは今ではブラジルの家庭料理でもありますし、日本の焼きそばは、ブラジルのスーパーでも必ず見かける商品の一つでもあります。このように、ブラジルに行っても、ブラジルの食事だけを食べるわけではなく、案外家庭で作ることのできるメニューは多岐に渡るので、旅行に行くにしろ移住するにしろ、多くの人にとって問題はないと言えるでしょう。