皆さんこんにちは、スペインのNSKIです。
海外移住で直面する疑問・問題は多々ありますが、その中の一つに銀行があります。
私は数字が苦手なので、お金のことは考えるだけでクラクラしますが避けて通れない問題ですよね。
今回はスペインの銀行事情について少し解説します。
外国人でも口座は作れる?
IDカード必須?
新しく銀行口座を開設する場合、NIEと呼ばれる外国人居住者の持つIDカードが必要となることが多いです。
ただこのIDカードは申請してから受け取りまでにかなり時間がかかります。
口座を開きたくてもIDカードが手に入るまで待っていると、その間何もできません。
パスポートのみで口座開設
でも銀行によってはパスポートだけで口座を作ることができます。
その場合、地元の警察署が発行する「非居住者証明書(Certificado de no residente en España)」を取らなくてはなりません。
BBVAという大手の銀行は、このやり方で比較的簡単に口座を開くことができるようです(公式サイトにも書いてあります)。
銀行口座開設の費用
多くの銀行で、「口座維持費」と称して年間30ユーロ(約4.200円)前後引かれることがあります。
場合によってはさらに「カード維持費」が別に引かれることもあるので、注意してください。
また日本帰国時に口座を解約しようとすると、「残高0で構わないから、口座はそのままにしてください」と言われるかもしれません。
えっと思うかもしれないですが、大丈夫です。
口座開設には積極的でも、解約はなぜか嫌がられてしまうことが多いです。
でも残高がないので、悪用することはありません(笑)。
日本の銀行が発行するカードで間に合う?
でも海外で銀行口座を開くのはハードルが高い・・・
そう感じる人も少なくないでしょう。
日本から持って行くカードだけで大丈夫?
もちろん買い物は問題ありません。
コロナになってからほとんどの店がキャッシュレスを推奨しているため、どこでもカードが使えます。
VISAかMastercardなら、どこの店でも問題なく受け付けてくれます。
反対に日本でシェアの高いJCBですが、ヨーロッパでは一部の店舗でしか使えません。
キャッシングもOK
日本のカードでも街中のATMでキャッシングができます。
ATMにはどのクレジットならキャッシング可能か表示されていますが、大手のカード会社のものならほとんど大丈夫です。
その日の換算レートになるので、換金率のいい時が狙い目です。
ある一定金額の引き出しまでは同じ額の手数料がかかるので、ATMを利用する時はまとめておろすことをお勧めします。
キャッシングは日本と違って24時間、365日いつでもできます。
ただし、治安のよくない地域や早朝深夜の利用は避けましょう。
銀行口座を持った方がいいケース
滞在期間が半年ぐらいなら、わざわざ新しく口座を開く必要はないかもしれません。
シェアルームに入るなら、月々のルーム料を手渡しで払えば問題ありません。
でも仕事をしたり自分でアパートを借りたりするのであれば、口座開設をお勧めします。
水道やガスなど公共料金は銀行窓口での支払いを受け付けてくれますが、スペインの銀行は日本と違って窓口が少なく、いつも長蛇の列ができています。
アパートの賃貸料も通常は銀行の自動引き落としですが、毎月現金払いができるよう不動産と交渉することは可能でしょう。
でもどのケースもかなり手間がかかって面倒なので、一括して引き落としのできる銀行があった方がいいですね。
まとめ
銀行口座開設はスペイン生活に少し慣れてからでも遅くありません。
生活スタイルが出来上がってから手続きをしても大丈夫でしょう。
でも海外からでも日本の銀行口座の残高が見られるようにするためには、日本を出発する前に手続きを済ませる必要があります。
万が一盗難に遭った時の連絡先などもきちんとメモしておいた方がいいですよ。