世界には196ヶ国(海外領土や自治領などの地域も含めると249)あると言われていますが、その中で再生可能エネルギーによる発電量が多い国のランキングをご紹介します。
ランキングを見る前にまずは世界で再生可能エネルギーによる発電量が多い国トップ10を予想してみてください!
日本の発電量における火力発電や原子力発電などの割合についてのランキングは下記の記事でご覧いただけます↓
・【世界の火力電割合ランキング】世界で火力発電の割合が高い国トップ10!日本も火力発電が多いと言われるが世界ではまさかの順位!
今回の統計データでは、各国における総発電量における再生可能エネルギーの比率ではなく、単純に再生可能エネルギーによる発電量をランキングしたものですので、技術力のある先進国や、人口の多い国、国土面積が広い国などが上位に来る傾向があります。
では、さっそくランキングを見てみましょう!
世界で再生可能エネルギー発電量が多い国トップ10
ランキング | 国名 | 発電量(TWh) |
1位 | 中国 | 751.41 |
2位 | アメリカ | 489.09 |
3位 | ドイツ | 230.94 |
4位 | インド | 153.11 |
5位 | 日本 | 143.11 |
6位 | イギリス | 119.00 |
7位 | ブラジル | 116.49 |
8位 | スペイン | 77.45 |
9位 | イタリア | 72.63 |
10位 | フランス | 59.16 |
出典1:EIA(U.S. Energy Information Administration )
出典2:GLOBAL NOTE
(※2019年データ)
世界で再生可能エネルギー発電量が多い国1位は中国です。
少し前の中国は、工場でモクモクと煙を出し大気汚染が深刻のイメージがある方も多いかもしれませんが、再生可能エネルギーによる発電も実はどんどん進んでいます。
中国は人口も多く電力消費量も多いため、再生可能エネルギーによる発電量で言えば上位に来るのは必然ですが、2位のアメリカよりも1.5倍ほど多いというのは意外ではないでしょうか?
(発電比率で見ると中国はまったく上位ではありません)
世界の電力消費量のランキングは下記記事をご覧ください↓
上位の国は先進国、人口が多い国、面積が広い国が中心
再生可能エネルギー発電量が多い国の2位~10位の国をみてみると、やはり技術力のあるアメリカや日本、ヨーロッパ諸国などが中心で他はインドやブラジルなど人口が多く面積も広い国が多いです。
再生可能エネルギーにというとヨーロッパが先進的で、特に北欧のイメージがある方もいるかもしれませんが、北欧諸国は人口もそこまで多くないため発電量に関してはトップ10には入っていません。
日本は5位
日本は世界で5位です。
日本は電力自由化も行われ、家庭でも太陽光パネルを取り付けて発電している方もいますし、太陽光発電を筆頭に風力発電や地熱発電、バイオマス発電などの発電量も世界で見ると上位です。
・太陽光発電量:3位
・風力発電量:21位
・地熱発電量:10位
・バイオマス発電量:5位
とはいえ、冒頭にも述べた通り、日本の発電メインは火力発電ですので比率で考えるといまだ20%弱といったところです。
再生可能エネルギー発電量が多い国11位~20位
再生可能エネルギー発電量が多い国の11位~20位の国も参考までに記載しておきます。
11位:カナダ
12位:メキシコ
13位:トルコ
14位:オーストラリア
15位:スウェーデン
16位:インドネシア
17位:韓国
18位:タイ
19位:オランダ
20位:ポーランド
11位~20位の国を見るとトップ10と同様な傾向が強く、ヨーロッパ諸国や技術力の高い国、国土面積が広い国、人口の多い国が多いことがわかります。
まとめ
近年、テスラなどの電気自動車メーカーが世界的にも注目され将来的にはガソリン車が廃止されすべてEV車に置き換わると言われています。
エネルギーに関しても、地球温暖化対策として火力発電の比率を下げていきたいという狙いがありますが、電力の安定供給の問題点やコストの問題などもあり、まだまだ十分とは言えません。
日本は再生可能エネルギー発電量では5位と上位でしたが、比率で見るとまだまだ低いため今後どれだけ比率を上げていけるかを考えていかねばならないでしょう。