世界には196ヶ国(海外領土や自治領などの地域も含めると249)あると言われていますが、その中で天然ダイヤモンドの生産量が多い国のランキングをご紹介します。
ランキングを見る前にまずは世界で天然ダイヤモンドの生産量が多い国トップ10を予想してみてください!
世界で天然ダイヤモンドの生産量が多い国トップ10
ランキング | 国名 | 単位(トン) |
1位 | ロシア | 45,300 |
2位 | ボツワナ | 23,710 |
3位 | カナダ | 18,638 |
4位 | コンゴ民主共和国 | 13,470 |
5位 | オーストラリア | 12,960 |
6位 | アンゴラ | 9,145 |
7位 | 南アフリカ共和国 | 7,180 |
8位 | ジンバブエ | 2,111 |
9位 | ナミビア | 2,018 |
10位 | レソト | 1,114 |
出典1:USGS(United States Geological Survey)
出典2:GLOBAL NOTE
(※2019年データ)
世界で天然ダイヤモンドの生産量が多い国1位はロシアです。
ロシアは石油や天然ガスなどの天然資源が豊富なことは誰でも知っていることですが、天然ダイヤモンドの生産量まで1位というのは意外な人も多いかもしれません。
しかも、2位のインドネシアの約2倍、10位のレソトと約40倍の差があるため、ロシアの天然ダイヤモンドの世界シェアはとてつもなく大きいことがわかります。
日本でも婚約指輪や結婚指輪ではダイヤモンドが入っている指輪を購入する方が多いですが、ロシアから輸入したダイアモンドが使用されている可能性は高いでしょう。
※日本の天然ダイヤモンドの輸入先の割合は調査中です。ロシア以外から購入している可能性もございます。
「金」の生産量に関するランキングについては下記記事でご紹介しています↓
上位の国はアフリカ諸国が中心
ランキング2位~10位の国をみてみると、アフリカ諸国が多くランクインしています。
トップ10のうちロシアとカナダ、オーストラリアを除く7ヶ国がアフリカに該当します。
ロシアのウクライナ侵攻で天然ダイヤモンドの価値が上がる?
2022年5月15日現在においてもロシアのウクライナ侵攻は集結していません。
ロシアのウクライナ侵攻によって資源高騰やエネルギー不足、小麦などの食料品の高騰など様々な弊害が起きていますが、天然ダイヤモンドも同様の状況に陥る可能性があります。
なんといっても世界トップの生産量を誇るのがロシアですので、ロシアが輸出をストップすれば必然的に供給が足りなくなり価格が高騰してもおかしくありません。
アメリカがロシア産ダイヤモンドの輸入を禁止
アメリカはロシアから様々な商品の輸入を禁止していますが、ダイヤモンドに関してもすでに禁止令を出しています。
需要の面でみると、ダイヤモンドの需要の約50%がアメリカによるものですので、そういう意味でもこの輸入禁止の影響は今後大きくなっていくかもしれません。
ここ数年でダイヤモンドジュエリーの需要は大幅に伸びていましたが、新型コロナウィルスの蔓延やガソリンなどの価格上昇(インフレ)などの影響も大きいことから、嗜好品であるダイヤモンドの価格がすぐには上がらないと判断している専門家もいるようです。
まとめ
ダイヤモンドには天然ダイヤモンドと人口ダイヤモンドの2種類があり、天然ダイヤモンドに関してはロシアが世界で一番のシェアを取っていることがわかりました。
上位はイメージ通り、アフリカ諸国が占めていますが、生産量でみると世界の30%以上はロシアに依存している形になっているため、今後天然ダイヤモンドの市場がどのようになっていくのか要注目です。
ロシアのウクライナ侵攻に関しては、西側諸国とそれ以外の国々で意見は分かれていますが、日本は完全に欧米のメディアの影響下が強く反ロシア感情を抱く人がほとんどでしょう。
そういう意味では、自分が購入するダイヤモンドがどこで生産されてどこにお金が流れているのかなどをできるだけ把握して購買活動を行うことが大切です。