世界には196ヶ国(海外領土や自治領などの地域も含めると249)あると言われていますが、その中で火力発電の割合が高い国のランキングをご紹介します。
ランキングを見る前にまずは世界で火力発電の割合が高い国トップ10を予想してみてください!
ちなみに原子力発電の割合についてのランキングは下記の記事でご覧いただけます↓
同率1位が11ヶ国(地域)存在するため、今回は11位までをトップ10の国(地域)としてご紹介します。
世界で火力発電の割合が高い国トップ10
ランキング | 国名 | 割合(%) |
1位 | タークス・カイコス諸島 | 100 |
1位 | トンガ | 100 |
1位 | セントヘレナ | 100 |
1位 | サンピエール島・ミクロン島 | 100 |
1位 | 米領サモア | 100 |
1位 | バミューダ | 100 |
1位 | ジブラルタル | 100 |
1位 | モントセラト | 100 |
1位 | ナウル | 100 |
1位 | ニウエ | 100 |
1位 | トルクメニスタン | 100 |
出典1:EIA(U.S. Energy Information Administration )
出典2:GLOBAL NOTE
(※2019年データ)
世界で火力発電の割合が高い国1位はトンガやナウル、トルクメニスタンなど11ヶ国存在します。
基本的に国というより地域として位置づけられている所が多くランクインしています。
人口も少なく小さな島国が中心だということがわかります。
火力発電の割合が高い国12位~20位
トップ10(11ヶ国)が同率1位でしたので、火力発電の割合が高い国の12位~20位の国も参考までに記載しておきます。
12位:オマーン
13位:カタール
14位:リビア
15位:バーレーン
16位:パレスチナ
17位:ブルネイ
18位:トリニダード・トバゴ
19位:クウェート
20位:サウジアラビア
11位~20位の国を見ると中東諸国が中心です。石油が多く採れるため必然的に火力発電が中心になっていると推測できます。
日本は何位?
日本は世界で111位です。(71.01%)
日本では東日本大震災の記憶が強いこともあり原子力発電の割合が多いと思っている方もいますが、実は火力発電の割合がダントツです。
今回のIEAのデータは2019年をベースにしていますが、別の統計データでは日本の火力発電は約75%以上となっている場合もあります。
とはいえ、世界で111位なので世界規模で比較すると日本の火力発電の割合は低いと言えます。
近い順位にどういう国がランクインしているのか参考までに110位~120位の国を記載してみます↓
110位:コンゴ共和国
111位:日本
112位:サモア
113位:韓国
114位:セルビア
115位:マリ
116位:アルゼンチン
117位:中国
118位:仏領ポリネシア
119位:エストニア
120位:スリランカ
日本と近い順位の国に韓国と中国というアジア勢がランクインしています。
主要国の火力発電の割合は?
アメリカやロシア、ドイツ、イギリスなど各地域の中心となっている国々はどれくらいのランキングになっているでしょうか?
一部だけご紹介します。
65位:南アフリカ共和国
90位:インドネシア
95位:オーストラリア
101位:インド
126位:ロシア
129位:アメリカ
148位:ドイツ
149位:イギリス
185位:カナダ
190位:ブラジル
194位:フランス
アメリカやドイツなど先進諸国は日本よりも火力発電の割合が全体的に低い傾向にあることがわかります。
まとめ
火力発電の割合のランキングをみてまず注目すべき点は、想像以上にどの国も火力発電の割合が高いということです。
149位のイギリスで約43%、194位のフランスでさえ約9%の火力発電割合です。
近年、地球温暖化を防止するために火力発電の割合を減らそうとする動きが世界で見られますが、それぞれの国によって石油や石炭、天然ガスを仕入れるルートも異なりますし、地震などが多い日本にとっては原発を増やしづらいという問題点も抱えています。
今後、少しづつ火力発電の割合は全世界的に減少していくはずですが、それと同時に環境に優しい再生可能エネルギーの発展が求められるでしょう。