世界には196ヶ国(海外領土や自治領などの地域も含めると249)あると言われていますが、その中で男女格差が少ない国のランキングをご紹介します。
ランキングを見る前にまずは世界で男女格差が少ない国トップ10を予想してみてください!
世界で男女格差が少ない国トップ10
ランキング | 国名 | 単位はpts |
1位 | アイスランド | 87.70 |
2位 | ノルウェー | 84.20 |
3位 | フィンランド | 83.20 |
4位 | スウェーデン | 82.00 |
5位 | ニカラグア | 80.40 |
6位 | ニュージーランド | 79.90 |
7位 | アイルランド | 79.80 |
8位 | スペイン | 79.50 |
9位 | ルワンダ | 79.10 |
10位 | ドイツ | 78.70 |
出典1:WEF(World Economic Forum )
出典2:GLOBAL NOTE
(※2019年データ)
世界で男女格差が少ない国1位はアイスランドです。
アイスランドは最新のデータにおいても11年連続で男女格差が少ない国として1位をキープしています。
アイスランドは北海道と同じくらいの面積しかなく人口もたった35万人という小さな国ですが、女性の社会進出は世界でも際立っています。
上場企業の役員や国会議員などをはじめ女性が非常に多く、割合でいうと約40%程度が女性で占めています。
アイスランドの首相も女性が歴任することが多いのも特徴です。
上位の国はヨーロッパ諸国が中心
2位~10位の国をみてみると、ヨーロッパ諸国(特に北欧)が多くランクインしています。
北欧諸国を先頭にヨーロッパ諸国では男女平等や環境問題への配慮など、世界でも先進的な考え方のもとに政策が実行されています。
トップ10の中でヨーロッパ諸国以外では5位のニカラグア(中南米)、9位のルワンダ(アフリカ)の2か国のみです。
ニカラグアとルワンダは共に国会の議員において女性比率が約50%前後と言われています。
政治決定の場に女性が多く占めることで女性の意見も尊重され、社会も男女平等の仕組みへと転換されているのだとわかります。
日本は何位?
日本は世界121位です。(数値65.20 )
これは予想以上に低いと思った方もいるかもしれません。
日本は先進国においても男女格差が未だにかなり大きい国だということがわかります。
1位のアイスランドと比べても、日本の上場企業の役員や国会議員などは3倍~4倍の差があります。
また、育休取得などの関しても近年少しずつ緩和されてきているものの、まだ他の先進国に比べると日本は遅れています。
日本においても、昔のように「男は外で仕事、女は家事」に完全に分業されているわけではなく、共働き世帯が当たり前にはなってきていますが、それでも数値で見るとまだまだ男女の差は大きいです。
もちろん、男性が優遇されているという部分もありますが、逆差別という言葉も出てきているくらいで、男女平等を強く打ち出しすぎて男性が逆に性差別されているという問題も話題になったりしています。
元々、男女格差が激しい日本においてアイスランドのような社会に変えていくにはかなりの時間がかかるでしょう。
日本のランキングの前後5位の国
116位:マラウイ
117位:東ティモール
118位:アンゴラ
119位:ベナン
120位:アラブ首長国連邦
121位:日本
122位:クウエート
123位:モルディブ
124位:チュニジア
125位:ギニア
126位:バヌアツ
日本の近いランキングには、アラブ首長国連邦(UAE)以外は発展途上国と呼ばれている国々が多いです。
まとめ
男女格差や男女平等の課題は山ほどありますが、日本においても少しずつではありますが改善されつつあるように感じます。
1位のフィンランドの水準まで日本が目指そうとしているのかは疑問ですが、特に女性にとっては大きな注目すべき問題ですよね。
日本は今後、少子高齢化と人口減少が待っているので、女性の社会進出や外国人労働者の拡大などを視野に入れて政策を打ち出していくと予想できます。
新型コロナウィルスの影響がここにどれくらい影響を及ぼすのかは今は判断できませんが、今後男女格差については長期的に議論されていくことになるでしょう。
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