世界には196ヶ国(海外領土や自治領などの地域も含めると249)あると言われていますが、その中で第一次産業就業人口が多い国のランキングをご紹介します。
ランキングを見る前にまずは世界で第一次産業就業人口が多い国トップ10を予想してみてください!
第一次産業と言えば、農業や林業、水産業などで日本では後継者不足の問題などでよく取り上げられる分野です。
近年はリモートワークやテレワークなどが推進され、地方移住者も増えて農業に従事する若者も増えているようなイメージも少しありますが、統計データでみるとどれくらいの人口が第一次産業に従事しているのでしょうか?
地方移住に関しては以前いくつか別の記事で記載していますのでまだ見ていない方はチェックしてくださいね↓
※今回の統計データの概要
・各国の第一次産業に従事する就業者数。
・第一次産業には主に農業・林業・水産業等が含まれる。
・就業者は原則15歳以上
・直近の一週間に少しでも(一時間以上)の仕事をした有給就業者や自営業者での家族従業者が含まれる。
世界で第一次産業就業人口が多い国トップ10
ランキング | 国名 | 人数(単位:千人) |
1位 | 中国 | 190,860 |
2位 | インド | 186,596 |
3位 | インドネシア | 38,626 |
4位 | エチオピア | 33,205 |
5位 | パキスタン | 26,353 |
6位 | バングラデシュ | 24,506 |
7位 | ナイジェリア | 20,101 |
8位 | ベトナム | 17,790 |
9位 | タンザニア | 17,694 |
10位 | コンゴ民主共和国 | 16,666 |
出典1:ILO(International Labour Organization)
出典2:GLOBAL NOTE
(※2020年データ)
世界で第一次産業就業人口が多い国1位は中国です。
まず理解しておきたいのは、今回の統計データは人口比率のランキングではなく単純な第一次産業の就業人口ランキングであるため、人口が多い国ほど上位になりやすいです。
そういう意味でも1位が中国、2位がインドというのは納得です。
とはいえ、人口の多いアメリカや日本がトップ10に入っていないことにも注目です。
人口が多くても基本的には先進国と呼ばれる国の第一次産業就業人口は低い傾向にあります。
これはイメージ通りではないでしょうか?
上位の国は人口の多い国が中心
世界で第一次産業就業人口が多い2位~10位の国をみてみると、人口が多い国がたくさんランクインしています。
上位10ヶ国をみると人口が1億人を越える国ばかりです。
世界の人口ランキングは下記記事を参考にしてください↓
日本は何位?
日本は世界53位です。(数値は2,168)
これを高いと見るか低いと見るかは人によって意見が分かれるかもしれませんが、客観的にみるために先進国と呼ばれる他の主要国の順位を見てみましょう!
34位:ロシア
48位:アメリカ
63位:韓国
83位:フランス
89位:ドイツ
105位:イギリス
106位:オーストラリア
112位:カナダ
ヨーロッパ諸国やオーストラリア、カナダなどは日本よりも農業などが盛んなイメージがありますが、就業人口数でみると日本の方が順位が上です。
もちろん日本の方が総人口が多いので順位は上になりやすいですが、日本よりも3倍ほど人口が多いアメリカと比較してもあまり順位が変わらないのが驚きです。
日本人が思っているよりも日本は第一次産業就業人口が多いのでしょうか?
それを正確に把握するためには「第一次産業就業人口比率」ランキングを見る必要があります!
これを見れば、人口あたりの第一次産業の人口がより的確に把握できます↓
【世界の第一次産業就業人口ランキング(比率)】世界で農業・林業・水産業をやっている人の割合が高い国トップ10!日本は何位?
第一次産業就業人口が多い国11位~20位(おまけ)
参考までに11位~20位の国もご紹介します。
11位:タイ
12位:ミャンマー
13位:ウガンダ
14位:フィリピン
15位:マダガスカル
16位:ネパール
17位:モザンビーク
18位:ブラジル
19位:ケニア
20位:アンゴラ
11位~20位までの国を見ると、発展途上国と呼ばれる国々が多いことがわかります。
ちなみに11位のタイの数値が12,119、20位のアンゴラが7,281です。
まとめ
世界で第一次産業就業人口が多い国1位は中国でした。
上位の国をみると人口が多い国かつ発展途上国が多いことが特徴的です。
人口が多くてもアメリカや日本のような先進国は比較的順位が低くなっています。
より実態を把握するためには単純な人数ではなく、人口比率の統計データを見ていくことが重要です。