みなさん、こんにちは。ペルー在住のRyotitaです。
あけましておめでとうございます。
2022年があっという間に過ぎ去り、2023年がやって来ました。
2023年、みなさんにとって良い年になることを願っています。
ということで今回は『ペルーの年越し』について解説したいと思います。
日本の年越しといえば、家族が集まり、年越しそばを食べ、家でゆっくりと過ごしたり、初詣に出かける人も多いと思いますが、多くはまったりと静かな年越しを過ごすと思います。
一方のペルーでは、日本とは違って一風変わったゲン担ぎや、激しい花火などで新年を祝います。
ペルーの年越しはどんな感じ?
まず、ペルーでも日本と同様に1月1日は祝日です。
しかし、三が日のような休みはなく、2日からは日常に戻るので、日本のお正月のような特別な雰囲気はあまり感じられません。
そんなペルーの年越しでは、様々なゲン担ぎが行われます。
スペインの植民地だったからなのか、スペインから伝わったゲン担ぎもあります。
また、家で過ごすだけでなく、海へ行き、ビーチにテントを張って友人や家族と過ごす人もいます。
他にも、クラブ(ディスコ)で踊り明かしたり、旅行へ出かけることも。
クリスマスと同様、12時になると爆音とともにものすごい数の花火が打ち上げられます。
花火は個人が打ち上げているので、場所によっては危険に感じるくらいの数が打ち上げられます。
定番の年越しのゲン担ぎ
12粒のぶどうを食べる
これはスペインが起源のゲン担ぎ。
1909年、スペイン・アリカンテでぶどうが大豊作だったことで、それを余らずに売るため『年越しに12粒のぶどうを食べると幸運が訪れる』と言って売られたことから広まったそうです。
スペインでは、マドリードにあるプエルタ・デル・ソルの時計台で鳴らされる12回の鐘に合わせて12粒のぶどうを食べるそうですが、ペルーでは各自が一粒一粒、願い事をしながら食べます。
12月30日、31日はスーパーでもたくさんのぶどうが陳列されていました。
黄色を身につける
クリスマスが終わると市場をはじめ街中では黄色い下着、パーティグッズの帽子や首飾りなど、黄色いものが多く売り出されます。
これは、黄色が幸運を表す色だそうで、それを身につけることで、新しい1年を幸せに過ごせるようにという意味が込められています。
ちなみに赤は恋愛運、緑は金運だそうです。
幸運のレンズ豆
一握りのレンズ豆を財布やポケットなどに入れておくことで、1年間お金に困ることはなくなると言われています。
また、家のテーブルなどに置いておくことで家庭に幸運が訪れるとも言われています。
スーツケースを持って徘徊!?
年を越した後、スーツケースを持って自宅周辺を徘徊すれば、”その年はたくさん旅行ができるようになる”と言われています。
また、その距離が長くなるほど、遠くへ旅行が出来るようになるそうです。
見ている人からすればおかしく見えるかもしれませんが、旅行が好きな方は試してみるといいかもしれません。
人形を燃やす
これは人形を燃やすことで、悪運を追い払うという意味が込められているそうです。
年を跨ぐ数分前に人形を燃やし始めるのですが、これらの人形の顔には、その年の嫌われた人物の写真を貼り付けられています。
2022〜2023年向けには、2022年末に逮捕された元大統領のペドロ・カスティージョのものが最も売れました。
日本人の私たちからすると、少し過激に感じるかもしれません。
年越しは何を食べる?
ペルーの年越しは、クリスマス同様に七面鳥のロースト、ポジョ・ア・ラ・ブラサ(ローストチキン)、または、カハ・チーナと言われる豚肉を箱型の調理器具に入れ、上部の鉄板部分に炭を乗せて調理したものをメインとして食べます。
付け合せにご飯やサラダなど、クリスマスと似たような食事を取ります。
また、パネトンはこの時期に欠かせないもので、多くのペルー人に食べられます。
ペルーの人口は3,330万人ほどですが、パネトンはクリスマスから年末向けに3.330万個売れるそうです。
街では900gのパネトンが6個入った箱を買っていく人もよく見かけます。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
日本では静かに年越しを祝う人も多くいますが、ペルーではたくさん花火を打ち上げたり、人形を燃やしたりと派手な年越しで新年を迎えます。
日本とは全く異なる年越しの雰囲気です。
私は0時に打ち上げられる花火を初めてみたのですが、とても迫力があるので、是非、みなさんにも見ていただきたいと思いました。(花火は個人で打ち上げるため、火災事故や怪我に繋がることもあるので多少注意が必要です。)
それでは…Chao! ¡Nos vemos!