皆さんは海外で働いてみたいと思ったことはありますか?
オーストラリアは世界で一番最低賃金が高い国です。いくらだと思いますか?
オーストラリアの最低賃金は時給21.38ドルで、日本円に換算すると約2,000円です(2022年10月現在)!
日本の2倍以上もあって、驚きですよね…しかし、物価自体も非常に高いです。
筆者が歯石の除去をするだけでも5万円近く、シェアハウスの家賃の平均も月7万円近くするので、給料が高いから良いというわけではないのですが、オーストラリアで稼げるだけ稼いで、将来日本に戻って生活すると考えるのであれば、オーストラリアで働くことは非常にオススメです。
この記事では、オーストラリアの大学院への留学を経て、現地企業に就職した筆者の経験をもとに、オーストラリアの就職事情をご紹介したいと思います。
日本とオーストラリアの就職事情の違い
日本の就職活動や就職事情は世界的にもかなり特殊なようです。
日本の場合、企業がほぼ一斉に採用活動を開始して一度に大量に大学4年生を採用することが一般的です。
しかし、オーストラリアを始め多くの国では全く異なります。
まず、企業が一斉に新人を採用するということはありません。
日本の転職市場に似ており、会社の中で空きが出たら募集をかけるといった形です。
そして、空きのポストが出たら、社内の人材や社員の知り合い等で埋めようとします。
そこで埋まらない時、初めてSeekやIndeedといった求人サイトに募集をかけて採用活動を行うのです。
そのため、私が大学院留学した時に、「求人サイトに出ている求人は、オーストラリア全土で求められている全求人の20%にしか満たない。その他の求人をhidden market (隠れた就職市場)と呼んでいる。」とキャリアセンターに言われたことが非常に印象に残っています。
日本とオーストラリアの就職後の教育や研修について
また、採用後についても大きな違いがあります。
日本の企業の場合、新人社員に対して研修やOJTを活用して育て上げていくのが一般的だと思いますが、オーストラリアの場合は異なります。
新卒であっても学生時代に、スキルや経験を身につけていると見なされるため、研修やトレーニングがないのが一般的です。
つまり、入社後には即戦力になることが求められます。
人脈作りとスキルを身につけることがとても大切
ボランティア、インターンシップ、アルバイトなどの経験を通じて、人脈作りをする必要があります。
これらの経験より、スキルや経験も身につけることができます。
言い換えれば、オーストラリアの就職活動は、在学中から始まっていると言っても過言ではありません。
また、ビジネス用のSNSであるLinkedInを使った人脈作りも、オーストラリアでは一般的です。
まとめ
オーストラリアでの就職活動は日本とは大きく異なり、人脈作りと経験・スキルが非常に重視されることがわかっていただけたでしょうか?
これらを築き上げるには非常に時間と労力がかかりますが、その後の夢のような高給を考えれば、頑張れるのではないでしょうか?
この記事が、皆さんの心に火を付けて、オーストラリアをはじめとする海外就職に興味を持つことにつながることを願います。