¡Hola! NSKIです。
長いコロナ規制も随分と緩和され、そろそろ海外に出たい！と感じませんか？
スペインは医療機関や高齢者施設でのマスク着用義務は続いているものの、日常生活ではほぼマスクは必要なくなりました。
さらに、EU圏外からの入国者に対するコントロールも10月21日に終了しました。
先延ばしにしていた旅行や留学を年明けには実行！という人もいるはずですよね。
そこで今日はスペイン国内における移民について少し触れてみます。
スペインへの移民急増
2022年1月現在のスペインの人口は約4,743万人で、そのうちの約542万人を外国人が占めています。
割合からすると、10％強が外国人ですね。
その中でも中南米出身が全体の約4割を占めていて、次いでEU圏に国籍を持つ人、モロッコやアルジェリアといった北アフリカ出身者となっています。
アジアはというと…
スペインでもやはり中国の国籍を持つ人が圧倒的に多いです。
むか～しスペインの植民地だったフィリピンからの移住者も意外にたくさんいます。
日本人は少ないですね。
イギリスやフランスは街中どこでも日本人を見かけると聞きますが、スペインはまだまだです。
スペイン移住の背景は？
日本からのスペイン移住
日本人がスペインに長期滞在する理由のトップは留学でしょうか。
最近は、語学留学以外にサッカー留学やフラメンコ留学をする人も多いです。
大きな街だと駐在の方もたくさんいますが、ワーホリビザで来る若い人も増えてきました。
中南米からのスペイン移住
中南米出身者の多くは、言葉の壁がないことから仕事を求めてやって来ます。
ヨーロッパ諸国からのスペイン移住
ヨーロッパからの移住者だと、リタイアしてスペインでのんびり年金生活を送る人、英語力を生かしてスペイン企業で働く人、ネットビジネスをしていて住む場所にとらわれない人など様々です。
中東やアフリカからのスペイン移住
中近東や北アフリカからも仕事を求めてやって来るパターンがほとんどです。
ウクライナからのスペイン移住
そして最近では戦火を避けて、ウクライナからの避難民が続々と入ってきています。
1980年代、ロシアがまだソ連だったころに史上最悪と言われるチェルノブイリ原発事故が起きました。
一応安全と言われる地域に住民は避難して、新たな生活を始めていましたが、100％の保証はありませんでした。
大人はともかく、未来ある子供達は一時的でも放射能の影響のないところで過ごせるようにと、当時の小学生は夏休みになると遠く離れたスペインにホームステイしてひと夏を過ごしていました。
街をあげてチェルノブイリからの子供達を受け入れていたところもあります。
毎年夏になると同じホストファミリーのもとで2か月過ごすうち、みんな自然とスペイン語をマスターしていきました。
そうした少年期の経験から、戦火を逃れて家族と共にスペインにやって来るウクライナ人が今年の春から急増しています。
スペイン長期滞在するにはビザが必要
理由はどうあれ、長期滞在するにはビザが必要です。
日本のパスポートだと90日以内なら観光ビザで入国できますが、それ以上になるならあらかじめスペイン大使館が発行するビザを取得しておいて、入国後滞在許可書を申請しなくてはなりません。
ところがこの申請がまず最初に直面する「高き壁」です。
スペインのビザ取得方法
ネット社会なので、インフォメーションや提出書類は全て移民当局のHPからダウンロードします。
次に書類提出の日時と警察署の予約を入れます（これがまた全然入らない。朝から夕方までPCにかじりついて予約を取ったという人もいました）。
書類に少しでも不備があると後日出直しなので、細心の注意を払って準備は進めます。
でも警察署によってチェックが緩かったり厳しかったりで、統一性のないのがスペイン…
必要書類の内容が定期的に変更されるので、半年前に申請した人の話はほぼ参考にならないのもスペイン…
それでも学生ビザで申請を出した人の中には、語学学校の在籍証明が2022年の3月までなのに、滞在許可書をもらったら有効期限が2022年の8月末までになっていたという人もいて、この辺りもやっぱりスペイン…
大きな街の警察署は比較的てきぱきとやってくれますが、郊外の警察署はのんびりのんびり。
係りの人同士おしゃべりに夢中になっていて、こちらが手元に書類を揃えて今か今かと待っていてもお構いなし。
これもスペイン…
スペインに来てもう何度となく更新手続きをしましたが、毎回緊張の連続です。
それだけに、新しい許可書を手にした時の喜びは格別ですが。
まとめ
一言で「海外移住」と言っても、100通りのパターンがあるんじゃないかと思えるほど多種多様。
毎回更新手続きに行くと感じるのですが、明らかに母国での生活を捨ててやって来た人、家族を引き連れて移住してきた人、言葉もほぼ０の状態で単身で来たと思われる人などいろんな人生ドラマがあります。
日本のパスポートは「世界最強」とされてほぼどこの国にも問題なく入国できます。
それは日本という国が世界から信用されているに他ならないからですね。
