世界には196ヶ国(海外領土や自治領などの地域も含めると249)あると言われていますが、その中でデジタルノマドビザを取って海外移住しやすい国を13ヶ国ご紹介します。
※デジタルノマドビザとは、通常の観光ビザや就労ビザ、永住権と少しニュアンスが異なるビザで、リモートワーカー向けのビザです。
多くの国は半年~1年間程度の期間に限定してリモートワークをしながら滞在できるようにデジタルノマドビザを発給しています。
デジタルノマドビザ取得で海外移住しやすい国13選
13選 | 国名 | 地域 |
1 | ドバイ | 中東 |
2 | タイ | アジア |
3 | スリランカ | アジア |
4 | ジョージア | アジア・ヨーロッパ |
5 | エストニア | ヨーロッパ |
6 | クロアチア | ヨーロッパ |
7 | ポルトガル | ヨーロッパ |
8 | スペイン | ヨーロッパ |
9 | マルタ | ヨーロッパ |
10 | メキシコ | 中南米・カリブ海 |
11 | バルバドス | 中南米・カリブ海 |
12 | バミューダ | 中南米・カリブ海 |
13 | モーリシャス | アフリカ |
ドバイ
中東のアラブ首長国連邦にあるドバイは、リモートワーカーのために1年間のデジタルノマドビザプログラムがあります。
そのリモートワーカー向けプログラムの名称は下記の通りです。
「one-year virtual working programme」
ドバイは税金が安いorないということで有名ですが、実際に個人の所得税がかかりません。
このデジタルノマドビザを使った場合、1年間の滞在が可能ですが、所得税を支払う必要はありません。
デジタルノマドビザの申請条件
・月に少なくとも5000ドル(約65万円:2022年5月時点のレート)の収入があること
・健康保険への加入
・会社から雇用されていること、もしくは会社を経営していることの証明
※条件や詳細は公式サイトで最新情報をチェックしてくださいね!
Dubai Virtual working programme
ドバイ移住を考えている方はまずは旅行で現地がどんな感じか確かめると良いと思います!私たち家族の旅行記も参考にしてみてください↓
タイ
アジアの中でも日本人の旅行や移住に大人気のタイですが、「Special Tourist Visa」と呼ばれる特別観光ビザがあります。
元々このビザは新型コロナウィルスの低リスク国に向けた取り組みでしたが、現時点では緩和されすべての国が対象となっています。
デジタルノマドビザ(特別観光ビザ)の申請条件
・新型コロナウィルスの陰性証明書が必要
・滞在照明ができること(ホテルの予約確認や賃貸契約など)
・旅行保険や健康保険に加入していること
・銀行残高に500,000THB(バーツ)あること:日本円で2022年5月のレートで約185万円
※条件や詳細は公式サイト等で最新情報をチェックしてくださいね!
(参考)タイ国政府観光庁日本事務所
タイのバンコクには私たち家族は2度ほど旅行しているためまだタイに行ったことない方は下記記事やyoutubeを参考にしてみてくださいね↓
・シャーマレイクビューアソークバンコク(Shama Lakeview Asoke Bangkok)に赤ちゃん連れで7日間泊まった感想。タイ(バンコク)の5つ星ホテルはどんな感じ?
スリランカ
スリランカといえば世界遺産のシーギリヤロックですが、旅行や移住という観点からみると日本人には馴染みが薄いかもしれません。
島国ということでサーファーの方々には人気のある国でもあるようです。
スリランカは2021年にリモートワーカー向けに1年間滞在できるデジタルノマドビザを発給すると発表しました。
※2022年現時点でデジタルノマドビザの発給や申請方法はまだ不明ですのでわかり次第記事を更新致します。
デジタルノマドビザ(観光ビザ)の申請条件
・スリランカ到着より2週間前にワクチン接種を受けていること
※ワクチン接種していない場合はスリランカが指定するホテルで7日間隔離が必要
※条件や詳細は公式サイトで最新情報をチェックしてくださいね!
ジョージア
ジョージアはアジアとヨーロッパどっち?とまず疑問に上がりやすいですが、区分としては東ヨーロッパ、西アジアのどちらにも該当する国です。
ジョージアでは新型コロナウィルスの影響で厳しい状況に陥った観光業を回復させる目的もかねて2020年7月からデジタルノマドビザの導入が開始されました。
デジタルノマドビザのプログラムの名称は下記の通りです。
「Remotely from Georgia」
デジタルノマドビザによる滞在可能期間は6ヶ月~1年間です。
ジョージアは生活コストが安く自然豊かな国であるため、日本からの移住者も少なからずいる国です。
デジタルノマドビザの申請条件
・月に少なくとも2000ドル(約29万円:2022年5月時点のレート)の収入があること
・健康保険や旅行保険への加入
・ジョージア国内の会社に雇用されていてリモートワークができること、もしくは自身で事業を行っていること。
※条件や詳細は公式サイトで最新情報をチェックしてくださいね!
Georgia National Tourism Administraton
エストニア
エストニアはバルト3国の中の1国でIT先進国として有名です。
2014年に「e-residency」というプログラムを導入していますが、それにより外国人が電子居住権を取得することが可能になり、外国人がどこに居ても起業できるようになりました。
※「e-residency」のみでは実際に外国人がエストニアに住むことは不可。
また、2020年6月にはリモートワーカー向けのデジタルノマドビザの発給を開始しました。
デジタルノマドビザを取得すれば1年間エストニアに滞在可能です。
デジタルノマドビザの申請条件
・申請の6ヶ月前に最低3504ユーロ(約47万円:2022年5月時点のレート)の収入があったことの証明
・場所に依存しない事業を経営していること。もしくはエストニア国外に拠点がある会社にリモートワークで勤務していること。
・ビザの取得費用は80ユーロ~100ユーロ
・ワクチン未接種者は10日間の隔離
※条件や詳細は公式サイトで最新情報をチェックしてくださいね!
Republic of Estonia E-Residency
クロアチア
クロアチアといえば赤レンガの家が有名ですよね。
クロアチアは東ヨーロッパに位置しており、物価が比較的安く経済的には済みやすい国であると知られています。
クロアチアは2021年1月にデジタルノマドビザのプログラムを開始しました。
デジタルノマドビザを取得すると最長で1年間滞在できます。
デジタルノマドビザの申請条件
・最低2232ユーロ(約30万円:2022年5月時点のレート)の収入もしくは貯金があること
・健康保険への加入
・個人事業か事業経営者であること。もしくはクロアチア国外に拠点がある会社にリモートワークで勤務していること。
・ビザの取得費用は80ユーロ~130ユーロ
・無犯罪証明書の提出
※条件や詳細は公式サイトで最新情報をチェックしてくださいね!
Republic of Croatia Ministry of Interior
ポルトガル
ポルトガルは日本人にはあまり馴染みがないとも言える国ですが、気候や人柄が日本人にとって非常にマッチしているという情報も耳にします。
またビットコインのような暗号資産の税金が0ということで富裕層が移住するケースも増えているようです。
デジタルノマドビザに関しては「D7(D7 passive income visa)」という一時滞在ビザとフリーランスや起業家に向けた移住ビザの2種類あるようです。
どちらのビザも取得すれば1年間滞在可能で、最も大きなメリットは5年間更新後は永住権の申請ができることです。
永住権の取りやすい国のランキングは下記記事でも紹介しているので永住権狙いの方は一度チェックしてみてくださいね↓
デジタルノマドビザの申請条件
・最低600ユーロ(約8万円:2022年5月時点のレート)の収入があること
・滞在を可能とする収入証明:不動産収入や事業収入などの証明
・健康保険や旅行保険への加入
・ビザの取得費用は日本人なら無料(翻訳代金や旅券の返送代などは別途)
・無犯罪証明書の提出
※条件や詳細は公式サイトで最新情報をチェックしてくださいね!
スペイン
スペインといえばサクラダファミリアやバルセロナやレアルマドリードなどのサッカークラブが有名ですが、ポルトガル同様に永住権に繋がるビザがあります。
その名称は下記の通りです。
「The Non-Lucrative Visa」
このビザはスペイン国内で就労するためのビザではなく、退職者や事業者に向けたビザです。
スペイン国外で収入を得ることができるリモートワーカーやノマドワーカーには相性が良く、ビザ取得後は1年間滞在可能です。
デジタルノマドビザの申請条件
・少なくとも月に2151ユーロ(約29万円:2022年5月時点のレート)の収入があること。もしくは26000ユーロ以上の貯金証明。
・健康保険や旅行保険への加入
・必要な健康診断に合格していること
・ビザの申請費用は140ドル
・無犯罪証明書の提出
※条件や詳細は公式サイトで最新情報をチェックしてくださいね!
マルタ
マルタはヨーロッパの地中海にある島国です。
マルタの公用語はマルタ語と英語になっており、英語が通じることから日本からの英語留学者も多いです。
マルタでは「Nomad Residence Permit」というプログラムがあり、それによってデジタルノマドビザを取得可能です。
このビザによって最長1年間滞在可能で、毎年更新することもできます。
デジタルノマドビザの申請条件
・少なくとも月に2700ユーロ(約36万円:2022年5月時点のレート)の収入があること。
・健康保険への加入
・国外でリモートワーカーとして勤務もしくは自身で事業を営んでいること
・ビザの申請費用は300ユーロ
※条件や詳細は公式サイトで最新情報をチェックしてくださいね!
メキシコ
メキシコは観光ビザでも6ヶ月まで滞在できるため、タイやスリランカと似ていますが、さらに長く滞在したい人向けに一時滞在ビザの取得が可能です。
【Temporary Resident Visa】というビザがデジタルノマドビザに該当していると考えることができますが、このビザを取得すれば最長1年間の滞在が可能です。
また、この一時滞在ビザ取得後、3年間の更新ができるため合計4年間メキシコに滞在することができる仕組みになっています。
4年後は永住権許可を申請することも可能です。
デジタルノマドビザの申請条件
・過去6ヶ月の間に月に最低1620ドル(約21万円:2022年5月時点のレート)の収入があったこと。
・過去12ヶ月間に銀行残高が27000ドル(約350万円)を超えていたこと
→このビザでは現地の企業で就労することは不可です。
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バルバドス
バルバドスはカリブ海に位置する島国で、南米のベネズエラとも比較的近い距離にあります。
サンゴ礁からできている島国で海がきれいなため、観光業が盛んです。
非常に小さな島国ですが、2020年6月から「Welcome Stamp」というプログラムを開始してリモートワーカー向けのデジタルノマドビザの発給をスタートさせています。
このビザを取得すると1年間滞在可能で更新することもできます。
デジタルノマドビザの申請条件
・1年間に最低50,000ドル(約650万円:2022年5月時点のレート)の収入があること。
・場所に依存しないビジネスを行っていること。また、国外でリモートワーカーとして勤務もしくは自身で事業を営んでいること
・ビザの発給費用は2000ドル(家族であれば3000ドル)
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バミューダ
バミューダはアメリカから近い島国で観光業が盛んな国です(イギリス領)
バミューダには「Work From Bermuda」というリモートワーカー向けのデジタルノマドビザが発給され取得すれば最長で1年間滞在可能です。
デジタルノマドビザの申請条件
・収入証明は必要なし
・場所に依存しないビジネスを行っていること。また、国外でリモートワーカーとして勤務もしくは自身で事業を営んでいること
・健康保険、旅行保険への加入
・ビザの発給費用は263ドル(日本円で約3.5万円)
※条件や詳細は公式サイトで最新情報をチェックしてくださいね!
モーリシャス
モーリシャスはマダガスカルの東に浮かぶ小さな島国です。
アフリカといってもどちらかというとリゾート大国のイメージが強いと思います。
モーリシャスでは【premium travel visa】というデジタルノマドビザを発給しています。
このビザを取得すると最長1年間滞在可能で更新もできます。
デジタルノマドビザの申請条件
・収入証明は不明(恐らく不要)
・場所に依存しないビジネスを行っていること。また、国外でリモートワーカーとして勤務もしくは自身で事業を営んでいること
・滞在中のプランを提示すること
・健康保険、旅行保険への加入
・ビザの発給費用は無料
※条件や詳細は公式サイトで最新情報をチェックしてくださいね!
まとめ
デジタルノマドビザを取得しやすい国13選はいかがでしたでしょうか?
単純に移住しやすい国や永住権が取りやすい国といった要素ではなく、リモートワーカーやノマドワーカーに合った制度を設けてくれている国がたくさんあることがわかりました。
日本人に比較的馴染みが深い国もあればまったく馴染みがない国もありますが、自分自身の所得や仕事内容などを加味して住みやすい国を選択することが重要だと思います。
実際にデジタルノマドビザを取得して移住しようとすると英語での申請が必要だったり、必要書類を集めたりと大変なこともありますが、英語が苦手な方は大使館や専門家などに相談して進めてみてください。
とはいってもいきなり移住するのではなく、まずは旅行で1週間~2週間程度現地のレジデンスタイプのホテルやコンドミニアムに宿泊して現地の環境が自分に合うのかを先に確かめることをおすすめします!
永住権の取りやすい国のランキングは下記記事でも紹介しているので永住権狙いの方は一度チェックしてみてくださいね↓