教科書には載ってない!?これだけは押さえておきたい、メキシコ特有のスペイン語!

こんにちは!

メキシコ在住ライターのGomariです。

メキシコ生活を送る上で避けては通れぬもの。

そう、それは、スペイン語

筆者も、いつも日本から持ってきたスペイン語の教材で勉強しているのですが、実は、これら教材に載っているスペイン語のほとんどは、スペインのスペイン語

実際にメキシコで使うスペイン語とは違いがあるのです。

英語でも、イギリスとアメリカの間で違いがあるように、スペイン語にも、スペインと中南米の間で大きな違いがあります

そのことを知らずにメキシコへやって来た筆者は、メキシコに来た当初、教材とは異なるスペイン語表現や単語に大変混乱しました。

皆さんも、メキシコに来られた際には、戸惑われるかもしれません…。

そこで本日は、メキシコのスペイン語についてお話ししたいと思います!

ただし、この「メキシコのスペイン語」、細かいところまで追求すると、とても長くて複雑なお話になってきてしまうので、本日は、これだけは必ず押さえておきたい基礎の基礎、日常生活で超頻出する表現や単語のみをご紹介したいと思います!

これさえ押さえておけば、メキシコのスペイン語もバッチコイです!

存在しない主語

スペイン語の主語には、下記の6種類があり、それぞれの主語に応じて動詞の活用が変わってきます。

①一人称単語(私)

②二人称単数(君)

③三人称単数(彼、彼女、あなた※「君」の丁寧表現)

④一人称複数(私たち)

⑤二人称複数(君たち)

⑥三人称複数(彼ら、彼女ら、あなたたち※「君たちの」丁寧表現)

しかし、メキシコのスペイン語には、⑤二人称複数(君たち)という主語「vosotros」が存在せず、該当する表現は全て⑥三人称複数(彼ら、彼女ら、あなたたち※君たちの丁寧表現)の主語の一つ、「ustedes(あなたたち※「君たち」の丁寧表現)」にまとめられます

例えば、「君たちは学生です。」と言いたいとき、スペインでは「Vosotros sois estudiantes.」となるところ、メキシコでは「Ustedes son estudiantes.」と表現しなければ、伝わりません。

全然違うやないか!ややこしい!と、思われるかもしれませんが、この「あなたたち(ustedes)」を主語した場合の動詞の活用は、他の三人称複数「彼ら(ellos)」「彼女ら(ellas)」を主語とする文章でも同じとなります。

つまり、本来覚えなければならなかった「君たち(vosotros)」を主語とした場合の動詞の活用パターンを覚えなくてすむ、勉強量が減るということ!

勉強嫌いな筆者からすると、とてもありがたいことです。笑

語尾アレンジ

メキシコ人はよく、単語の語尾を「-ito」、「-ita」とアレンジします。

これは、親しみを込めたり、フランクに表現したり、より小さい(限定的な)状態を指したりするときに使うアレンジです。

例えば、「犬」を意味する「perro」という単語を「perrito」とアレンジすると、日本語でいう「わんちゃん」といったニュアンスになります。

「今」を意味する「ahora」も、「今」をより限定的にした「今すぐ!」というときには「ahorita」と表現します。

親しい人のあだ名に使うこともあり、例えば「Reina」という名前を「Reinita」なんて呼んだりします。

「-ito」と「-ita」の違いは、アレンジする名詞が男性名詞か女性名詞かによって異なります。

メキシコ人はとにかくこのアレンジが大好きで、日常生活で超頻出です!

よく使うメキシコ独特の単語

スペイン語の教材にはあまり載っていない、メキシコ生活で頻出する独特な単語もいくつかご紹介します。

スペイン語では、「炭酸水」を「agua con gas」と言いますが、メキシコでは「agua mineral」と言います。

他方、炭酸なしの水(英語でいうstill water)は、メキシコでは「agua natural」と言います。

この2つ、ややこしくないですか?

筆者はいまだによく間違えます…笑

ここ

スペイン語で「ここ」を意味する単語には、「aquí」と「acá」があり、「aquí」よりも「acá」の方が、やや広範囲の「ここ」を指すニュアンスになります。

メキシコも「aquí」で通じますが、「acá」の方が使われやすい印象です。

スペイン語だと「coche」ですが、メキシコだと「auto」と言います。

「coche」で通じないこともないのですが、「auto」の方がより一般的な表現です。

マンション

スペイン語では「piso」ですが、メキシコだと「departamento」と言います。

また、「piso」はスペイン語で「階数」を指す場合もあるのですが、この表現はメキシコでも同じです。

チケット

スペイン語だと、電車などの切符は「billete」、美術館やコンサートの入場券は「entrada」ですが、メキシコではこうしたチケット全般を「boleto」と言います。勉強嫌いな筆者としては、一単語にまとまってくれていてありがたいです!笑

ちなみに、スペインで「boleto」と言うと、「抽選券」の意味合いがあるそうです。

最後に

いかがだったでしょうか。

筆者がメキシコで生活していて、日常的によく使用する「メキシコのスペイン語」についてご紹介しました。

この他にもメキシコ独特のスペイン語表現はたくさんあるので、メキシコに来られた際に、探してみるのも面白いかもしれません!

それではまた。adiós!

 

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