【世界のコバルトの生産量ランキング】世界でコバルトの生産量が多い国トップ10!EV需要とロシアのウクライナ侵攻の影響でコバルトの価格が急騰!

世界には196ヶ国(海外領土や自治領などの地域も含めると249)あると言われていますが、その中でコバルトの生産量が多い国のランキングをご紹介します。

ランキングを見る前にまずは世界でコバルトの生産量が多い国トップ10を予想してみてください!

2022年3月13日の執筆時点では、ロシアのウクライナ侵攻により、金や石油、銅、ニッケルなどの天然資源が高騰しており、EV(電気自動車)製造にも必要不可欠なコバルトにも注目が一層集まっています。
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コバルトは2020年頃から新型コロナウィルスの影響やEV需要拡大により価格が急上昇し始めましたが、2022年に入ってもその上昇の流れは止まっていません。コバルト以外の天然資源も同様に高騰傾向にあることから、ロシアのウクライナ侵攻の状況によっては過去最高値を超える可能性もあるでしょう。
コバルトの生産国はどこなのか見当がつく方は多くないかもしれませんが、世界1位の生産国は日本人にもあまり馴染みがないアフリカのあの国です!
天然資源国ロシアも上位に入っているでしょうか?さっそくランキングを見てみましょう!

世界でコバルトの生産量が多い国トップ10

ランキング 国名 生産量(トン)
1位 コンゴ民主共和国 100,000
2位 ロシア 6,300
3位 オーストラリア 5,742
4位 フィリピン 5,100
5位 キューバ 3,800
6位 マダガスカル 3,400
7位 カナダ 3,336
8位 パプアニューギニア 2,911
9位 中国 2,500
10位 モロッコ 2,300

出典1:USGS(United States Geological Survey)
出典2:GLOBAL NOTE
(※2019年データ)

世界でコバルトの生産量が多い国1位はコンゴ民主共和国です。

2位のロシアとは約16倍、10位のモロッコとは約43倍くらいの差がありますのでダントツ1位といっても過言ではないでしょう。

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世界各国はコンゴ民主共和国からの輸入に依存している状態ですが、輸入量の約7割は中国が占めています。コンゴ民主共和国は黄山での違法な児童労働問題などもあり、日本をはじめ各国はコバルトの調達方法の見直しや、コバルトに依存しない技術の開発に力を注いでいます。

コバルトはニッケル同様にレアメタルの一種とされていますが、リチウムイオン電池の電極として使われています。

上記で述べたように、コバルトはEV・バッテリー開発には欠かせない天然資源であるため、自動車メーカーにとってはコバルトの確保は非常に大きな課題となっています。

パナソニックやテスラなどは車に必要な電池に関してコバルトに依存しない開発を行ったりしています。

また、近年のEV需要に加えて、新型コロナウィルスやロシアのウクライナ侵攻の影響で「天然ガス」や「石油(原油)」、「パラジウム」、「ニッケル」、「銅」、「アルミニウム」、「リチウム」などの資源と同様にコバルトも価格高騰が起きています。

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天然ガスや石油、パラジウム、ニッケル、銅、アルミニウム、リチウムの生産量ランキングが気になる方は下記の記事をご覧ください↓

【世界の天然ガス生産量ランキング】世界で天然ガスの生産量が多い国トップ10!1位はアメリカ?ロシア?日本は?

【世界の原油ランキング】世界で1日あたりの原油の生産量が多い国トップ10!1位はやっぱり中東諸国?日本は?

【世界のパラジウム生産量ランキング】世界でパラジウムの生産量が多い国トップ10!ロシアのウクライナ侵攻で半導体にも影響か?

【世界のニッケル生産量ランキング】世界でニッケルの生産量が多い国トップ10!ロシアのウクライナ侵攻でニッケルの価格が過去最高に?

【世界の銅の生産量ランキング】世界で銅の生産量が多い国トップ10!新型コロナとロシアのウクライナ侵攻の影響で銅の価格が過去最高に?

【世界のアルミニウムの生産量ランキング】世界でアルミニウムの生産量が多い国トップ10!新型コロナとロシアのウクライナ侵攻の影響でアルミニウムの価格が過去最高に?

【世界のリチウムの生産量ランキング】世界でリチウムの生産量が多い国トップ10!EV需要とロシアのウクライナ侵攻の影響でリチウムの価格が過去最高に?

上位の国はオセアニア、アフリカなど様々

コバルトの生産量ランキング2位~10位の国をみてみると、様々な大陸に国名が登場しています。

ロシアやオーストラリア、中国、カナダなどは天然資源関連のランキングで常に上位に顔を出す国ですが、フィリピンやキューバ、マダガスカル、パプアニューギニア、モロッコなどの国はTOP10に入ることは珍しいです。

コバルト生産量11位~20位(おまけ)

コバルトに関してはコンゴ民主共和国が1強ですが、11位~20位の国も生産量がそこそこ多いため参考までに記載しておきます。

11位:南アフリカ共和国

12位:ニューカレドニア

13位:フィンランド

14位:メキシコ

14位:インドネシア

16位:アメリカ

17位:ザンビア

18位:ジンバブエ

19位:トルコ

20位:ブラジル

ちなみに11位の南アフリカ共和国のコバルトの生産量が2,100トン、20位のブラジルが30トンです。

まとめ

コバルトは過去の記事で取り上げたリチウムやニッケルのように過去最高値はまだ更新していない状況ですが、価格の急上昇の局面にきていることには変わりありません。

テスラの時価総額が世界トップ10に入り、投資家の中だけでなく一般的な人もEV市場の勢いを感じている時期です。

それに加え、新型コロナウィルスとロシアのウクライナ侵攻問題です。今後自動車産業業界をはじめさらなる影響が出るかもしれません。

2022年は日本においても様々な食品やガソリンの値上げが起きていますが、元々高額な自動車自体も大きな値上げが起きる可能性は0ではないでしょう!

ママ

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