世界には196ヶ国(海外領土や自治領などの地域も含めると249)あると言われていますが、その中で再生可能エネルギーによる発電割合が高い国のランキングをご紹介します。
ランキングを見る前にまずは世界で再生可能エネルギーによる発電割合が高い国トップ10を予想してみてください!
※今回の統計データの注意事項は、再生可能エネルギーといっても「水力発電」は含まれていない点です。
含まれているのは、太陽光発電、風力発電、地熱発電、バイオマス発電、潮力発電です。
世界で再生可能エネルギー発電割合が高い国トップ10
ランキング | 国名 | 割合(%) |
1位 | デンマーク | 81.85 |
2位 | リトアニア | 77.33 |
3位 | ケニア | 58.84 |
4位 | ニカラグア | 51.16 |
5位 | ウルグアイ | 48.67 |
6位 | エルサルバドル | 46.96 |
7位 | ドイツ | 39.99 |
8位 | イギリス | 38.42 |
9位 | アイルランド | 37.51 |
10位 | ポルトガル | 37.36 |
出典1:EIA(U.S. Energy Information Administration )
出典2:GLOBAL NOTE
(※2019年データ)
世界で再生可能エネルギー発電割合が高い国1位はデンマークです。
デンマークは風力発電が盛んで風力発電比率でも世界1位です。(総発電量の約55%が風力発電)
また、バイオマス発電の比率も高く世界3位です。(総発電量の約23%がバイオマス発電)
上位の国はヨーロッパ諸国が中心
再生可能エネルギー発電割合が高い国の2位~10位の国をみてみると、ヨーロッパ諸国が中心です。
これは日本人からするとイメージ通りなのではないでしょうか?
1位のデンマークを除いてもトップ10までにヨーロッパの国が5ヶ国もランクインしています。
再生可能エネルギー発電割合が高い国11位~20位
再生可能エネルギー発電割合が高い国の11位~20位の国も参考までに記載しておきます。
11位:フォークランド諸島
12位:蘭領アンティル
13位:エストニア
14位:アイスランド
15位:コスタリカ
16位:エスワティニ(スワジランド)
17位:フィンランド
18位:スペイン
19位:ホンジュラス
20位:ギリシャ
11位~20位の国を見るとトップ10と同様な傾向が強く、ヨーロッパ諸国が多いことがわかります。
日本は何位?
日本は世界で49位です。
日本は再生可能エネルギーの発電量のランキングでは5位と上位でしたが、比率で見ると49位まで下がってしまいます。
今回は水力発電を除いたデータですので、水力発電も再生可能エネルギーとして捉えて取り込めばもっとランキングは上がるはずです。
それぞれの再生可能エネルギーの発電割合の日本のランキングもご紹介します↓
・太陽光発電比率:15位
・風力発電比率:80位
・地熱発電比率:17位
・バイオマス発電比率:37位
日本は環太平洋造山帯に位置していることから地熱発電比率が比較的高く、太陽光発電にも力を入れていることがわかります。
主要国の再生可能エネルギーの発電割合は?
アメリカやロシア、フランス、ブラジル、オーストラリア、中国など各地域の中心となっている国々はどれくらいのランキングになっているでしょうか?
一部の国をご紹介します↓
34位:ブラジル
50位:オーストラリア
57位:アメリカ
59位:フランス
62位:中国
65位:インド
66位:インドネシア
74位:カナダ
93位:南アフリカ共和国
163位:ロシア
他の先進国などと比較すると日本は再生可能エネルギーの割合が比較的高いと言えるかもしれません。
まとめ
今回の統計データは再生可能エネルギーの発電量ではなく、再生可能エネルギーの発電割合に特化したものでした。
発電量は技術力のある国や人口が多い国、国土面積が広い国が上位に来る傾向があるのに対し、発電割合に関してはヨーロッパ諸国が上位に来る傾向が見て取れました。
今回は日本が得意とする水力発電が含まれていませんでしたが、それでも他の先進国と比べると日本は比較的再生可能エネルギーの発電割合が高い国と捉えることができます。
今後、地球温暖化対策のための脱炭素社会を目指していく流れは変わらないと思いますが、石油や天然ガスなどを輸入に依存している日本にとっては再生可能エネルギーの発電割合をより高めて自給自足していける仕組みづくりが必要になってくるでしょう。