世界には196ヶ国(海外領土や自治領などの地域も含めると249)あると言われていますが、その中で水力発電の割合が高い国のランキングをご紹介します。
ランキングを見る前にまずは世界で水力発電の割合が高い国トップ10を予想してみてください!
火力発電や原子力発電の割合についてのランキングは下記の記事でご覧いただけます↓
・【世界の火力電割合ランキング】世界で火力発電の割合が高い国トップ10!日本も火力発電が多いと言われるが世界ではまさかの順位!
水力発電は太陽光発電や風力発電、地熱発電、バイオマス発電などと同様に再生可能エネルギーに分類されるため、今後カーボンニュートラルを宣言した日本にとっては非常に重要な発電方法です。
世界で水力発電の割合が高い国トップ10
ランキング | 国名 | 割合(%) |
1位 | パラグアイ | 100.00 |
2位 | ブータン | 99.98 |
3位 | レソト | 99.80 |
4位 | アルバニア | 99.57 |
5位 | 中央アフリカ | 99.38 |
6位 | コンゴ民主共和国 | 99.34 |
7位 | ネパール | 97.95 |
8位 | エチオピア | 95.82 |
9位 | ノルウェー | 93.84 |
10位 | タジキスタン | 93.05 |
出典1:EIA(U.S. Energy Information Administration )
出典2:GLOBAL NOTE
(※2019年データ)
世界で水力発電の割合が高い国1位はパラグアイです。
パラグアイといえば、当ブログの海外移住しやすいランキング5位の国として登場した国でもあります。
南米に位置して日本からも遠く旅行でさえ行ったことがない人が大半だと思いますが、新型コロナウィルスが蔓延する前までの条件だけを見ると意外と日本人にとって移住しやすい国なんです。
パラグアイの移住に関する記事は下記記事でご紹介しています↓
パラグアイにはアルゼンチンと共同で作られたヤスレタ発電ダムなどがあり、基本的にすべての電量が水力発電で賄われています。
日本やアメリカなどの先進国と比べると、そもそも総合的な電力消費量がそこまで多くないため、水力発電だけで十分足りると解釈しておくと良いでしょう。
上位の国は自然豊かな国が中心?
水力発電の割合が高い国の2位~10位の国をみてみると、南米やアフリカに位置する国が多いですが、基本的に自然が豊かで水力発電に適している国々です。
水力発電は基本的に水が高い所から低い所に落ちる高低差のエネルギーを利用して発電するため、河川が近くにある山間部などにダムをつくることで利用します。
水力発電の割合が高い国11位~20位
水力発電の割合が高い国の11位~20位の国も参考までに記載しておきます。
11位:キルギス
12位:ナミビア
13位:ウガンダ
14位:シエラレオネ
15位:ザンビア
16位:北朝鮮
17位:マラウイ
18位:グリーンランド
19位:アフガニスタン
20位:モザンビーク
11位~20位の国を見るとアフリカ諸国が多いことがわかります。
また、水力発電は先進国より発展途上国に多い傾向があることも同時にわかります。
日本は何位?
日本は世界で109位です。(8.11%)
日本は水力発電量こそ多いものの、電力消費量が他の水力発電国に比べて圧倒的に多いため、比率で見ると109位と世界で低いランキングに入ります。
電力消費量のランキングは下記記事をご覧ください↓
日本に近い順位の100位~110位の国も参考までにご紹介します。
100位:インド
101位:フランス
102位:赤道ギニア
103位:カザフスタン
104位:イラン
105位:スペイン
106位:ギリシャ
107位:ニカラグア
108位:ブルガリア
109位:日本
110位:フィリピン
日本と近い順位の国にはヨーロッパ諸国が多くなっています。
まとめ
再生可能エネルギーとして期待されている水力発電ですが、地理的な要素が大きく関わってくるため拡大しようにも限界があるのがデメリットです。
日本は幸い、河川や山、水などに恵まれているため先進国にも関わらず、水力発電量が比較的多くエネルギー供給の一部を支えることができています。
今後は再生可能エネルギーとしてはまずは太陽光発電の拡大が進んでいくことが予想されますが、カーボンニュートラルを宣言して環境に配慮したエネルギー政策を行っていくにはさらなる再生可能エネルギーの普及が求められるでしょう。