【現地人が語る】スペインの週末の夜は何をするの?映画や夜遊び事情。

こんにちは、NSKIです。

もう11月ですね。夜が長くなってくるこの時期、みなさんはどのように過ごしていますか。

昔なら「読書の秋」という言葉が定番でしたが、今の時代は「You Tubeの秋」「Netflixの秋」と言った方がピッタリかもしれませんね。

今日はスペインの娯楽について昔と今を比較してみたいと思います。

スペインの娯楽と言えば

今でこそネット社会になって、好きな時に好きな場所で見たい動画を選択したりマンガを読んだりできますが、これはまだホントについ最近の話。

昔は映画は映画館に行くか、DVD(もっと言うならビデオ)が出るまで待ちました。

テレビ番組は録画して見るのが普通でした。

スペインの映画事情

料金

最近は物価の値上がりで、都市部では映画の入場料は1000円ほどになりましたが、昔は500円ぐらいでした。

日本のように子供料金が設定されていないので、シートが必要な人は全員同じ値段です。

キリスト教徒の国なので、基本的に日曜祝日はお店はお休み。

することがないので、「映画でも見に行くか」となります。

それだけにいろんな世代に合わせた映画を上映してくれるので、バリエーションはとても豊富。

人気映画は?

そしてスペインでもハリウッド映画は大人気。

国内映画やお隣のフランス映画も上映されますが、一番はやっぱりアメリカ映画でしょう。

吹き替えが主流なので、字幕で映画を見たい場合はオリジナルバージョンを取り扱う映画館を探して行きます。

話題になる映画の上映はかなり早いです。

例えばミニオンなんかだと、日本より2、3か月は早く見られました。

ただ上映時間がスペイン流で、大半が午後からの上映になります。

日本だと一番早い映画は朝8時半から上映開始ですが、スペインは子供向け映画などは週末に限ってお昼の12時から。でも普通は夕方4時頃から始まります。

ラストは何と夜10時スタート!

しかも最近の映画は2時間半とか当たり前で、見終わった時には次の日になっちゃってます。

スペインの週末の夜って何するの?

 

お芝居

映画が普及する前の娯楽と言えば、「お芝居」でした。

20世紀の初め、スペインの大きな街にはいわゆる「劇場」が造られ、週末の夜になると着飾った紳士貴婦人がお芝居を観にやって来ました。

お芝居の前後に食事をしたり、一杯飲んだりする場所として、劇場の周りには飲食店がたくさんできました。

でもやっぱり映画人気にはかなわなかったのでしょうね。

一世を風靡したお芝居も、バーチャル世代にはあまり受け入れられなかったのか2000年を過ぎた頃から少しずつ街角から消えていきました。

夜遊び事情

若者たちが週末の夜出かけるのはどこの国も同じ。

でも約束時間が驚きです。

もともとレストランの開店時間が20:30、混みあってくるのが21:30過ぎからで、22:00をまわると人気店の前には行列ができます。

でもクラブやディスコの開店時間は24:00頃からで、賑わいだすのは深夜1:00過ぎ、ピークは何と深夜2:00!

営業時間は午前3:00か4:00までですが、そこまで踊り続けるだけの体力を維持できるか疑問ですよね。

そこは遊び優先のスペインの若者。

ちゃんと昼寝して夜に備えます。

ハロウィンやカウントダウンパーティーなどが、夜を徹して行われるのもスペインです。

ディスコに公に入れるのは18歳以上ですが、土曜日の18:00~22:00ぐらいまで高校生のためにオープンするところもあります。

更に、中高年のためのディスコというのも大きな街には存在しています。

こちらは、夜更かしすると翌日に響く年齢層のためにやはり土曜日の19:00頃からオープンします。

選曲もちゃんと70年代、80年代のヒット曲ですよ。

ボテリョンとは

ここ数年、高校生や大学生の間では「ボテリョン」と呼ばれる青空集会がブームです。

2002年にユーロが流通し始めてから物価はうなぎ上り、「スペインは物価が安い」という20世紀のイメージが払拭されるほど物の値段が上がりました。

お金のない学生には、バルをはしごするだけの余裕なんてありません。

そこで、みんなで家からワインやビールを持ち寄って、公園やビーチなどで夜更けまで飲むのが流行るようになりました。

冬はさすがに冷え込みますが、気候のいい時なら長時間外にいても大丈夫です。

コロナ禍でディスコが2年近く閉まっていましたが、その間にもスペインの至る所でボテリョンが行われていて、感染拡大に拍車をかけていました…..

スペインの週末の夜って何するの?

まとめ

宵っ張りのスペインですが、これは日の出日の入りと密接な関係があります。

スペインはオランダやドイツと同じ時間を採用していて、日本との時差はマイナス8時間です(夏はマイナス7時間)。

しかもスペインの西にあるガリシア地方はポルトガルと国境を接しています(ポルトガルとの時差は1時間)。

夏の花火大会は22:00過ぎの開催、冬至の頃のガリシアの日の出はなんと9:00!

北欧に白夜が存在するように、スペインの眠らない(眠れない)夜は白夜に近いものがあるように感じます。

スペインに来て既に20年が経ちますが、未だにこのスペイン時間には馴染めませんね…..

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